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2018年10月29日

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ブラジルで28日、大統領選挙の決選投票が行われ、極右・社会自由党のジャイル・ボルソナロ下院議員が大差をつけて勝利した。

開票がほぼ終了した時点での得票率はボルソナロ氏が55%、対立候補の左派・労働党のフェルナンド・アダジ元サンパウロ市長が45%だった。

ボルソナロ氏は、汚職撲滅とブラジルの高い犯罪率の低減を公約に掲げていた。

主張の大きく異なる候補の一騎打ちとなった今回の投票だが、各陣営はそれぞれ、相手が勝利した場合はブラジルが崩壊すると主張していた。

何を意味するのか

ボルソナロ氏の勝利は、南米最大の民主主義国を大きく右傾化させることになる。ブラジルでは2003年から2016年の13年間にわたり、左翼・労働者党が政権を握ってきた。

2016年にジルマ・ルセフ大統領が弾劾されてからの2年間は、保守派のミシェル・テメル氏が率いていたが、支持率は歴代最低の2%と低かった。

ブラジルの有権者は変化を求めていたものの、選択肢の方向性は大きく異なっていた。

ボルソナロ氏は法と秩序、ならびに伝統的な家族観が優先されるブラジルというビジョンを掲げ、その結果、10ポイント差の圧倒的な勝利を導いたといえるだろう。

ボルソナロ氏の勝利演説

ボルソナロ氏は勝利演説で、自分の政権は「民主主義と憲法の守護者」になるだろうと述べた。

「これは党の公約や一個人の発言ではない、これは神の前での宣誓だ」

さらに、歓声をあげる支持者に対し、「私がブラジル国民から引き受けた責務は、国家と国民に貢献する真っ当な政府を作ることだ。必ずそうすると保証する」と語りかけた。

「一緒にブラジルの運命を変えるのだ」

一方、元軍人のボルソナロ氏が軍政時代を懐かしむ発言をしていることから、同氏が市民の自由やブラジルの憲法を損なうのではと懸念する批判者もいる。

ボルソナロ氏が選挙戦以前から繰り返してきた女性や同性愛者への攻撃的発言や、人種差別的なコメントから、マイノリティーの権利を心配する声もあがっている。

対立候補・アダジ氏のコメント

アダジ氏は、ボルソナロ氏に対する「政治的対抗勢力に参加する責任がある」と述べ、自分に投票してくれた「4500万人のために自由を守る」ことを約束した。」

さらに、ボルソナロ氏に投票しなかった人の権利が尊重されるよう訴えた。

ボルソナロ氏の家の前で

一部の支持者はリオデジャネイロ郊外にあるボルソナロ氏の家の前の通りに集まり、ブラジル国旗や花火で勝利を祝った。

ボルソナロ氏が所属する社会自由党の支部長を務めるカルメン・フロレス氏は、「ブラジル全体がパーティーをしている。ブラジルの良い人々が祝っている」と話した。

AFP通信の取材に答えたアンドレ・ルイス・ロボさん(38)は、「ここにいる人たちは汚職や犯罪に怒り、戸惑っていた。私たちはボルソナロ氏と共にいる。人々は声を上げた。生まれて初めて、自分の声が政治に届いたと感じている」と話した。

就任後に予想されること

ボルソナロ氏は2019年1月1日、大統領に宣誓就任する。

主要な公約としてブラジル国民の安全性向上を掲げ、自らをブラジルの市井の安全を回復する過激派だと説明。銃の所有・所持に関する法律を緩和すると話していた。

経済政策では政府の「不用品」を削減し、経済への介入を減らすとしている。

また、2015年に結ばれた気候変動をめぐるパリ条約について、アマゾン地域に対するブラジルの主権と衝突するとして、離脱を示唆している。

さらに、ブラジルの汚職政治家を「浄化」すると公約を掲げ、大政党の大物政治家が次々と投獄される汚職の横行にうんざりしているブラジル国民から大きな支持を集めた。

(英語記事 Far-right Bolsonaro is Brazil's new leader

提供元:https://www.bbc.com/japanese/46014171

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