田部康喜のTV読本

2018年11月7日

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田部康喜 (たべ・こうき)

東日本国際大学客員教授

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

幅広い年代が楽しめるドラマに仕上がっている

 第4話(11月4日)は、恋愛の「二股」がコメディのネタである。京子(橋本環奈)は、恋仲の真司(伊藤)がたまたま、理子(清野)と二人ずれで帰宅するのを目にして、衝撃を受ける。仲間のツッパリたちは「伊藤さんをシメましょう!」と。京子は「手を出すんじゃないよ! あの女をシメる!」

 理子の自宅の前で帰宅を待っていた京子は、「タイマンを張ろう!」と叫ぶ。

 理子と京子のやり取りに、理子の父役の佐藤二朗が絡んでいくのがおかしい。二人を止めに入った、セリフから言葉がごちゃごちゃと小さくなって、さまざまな仕草のアドリブの佐藤二朗流である。

 「やらしたくないのよね」という佐藤が、道場の中央にすわって、結局のところ理子と京子が胴着を着て本格的な試合となる。理子と京子のアクションは、このドラマの見どころのひとつになっている。「なんだ、この女」と舌を巻く京子に対して、理子も「強い。突きが女性ではない」と。勝負は理子の勝ちとなる。真司(伊藤)が理子と京子を二股にかけている、という京子の誤解は解ける。試合後は、佐藤が調理したパエリアで夕食となるが、理子も京子も「まずい!」。

 京子は理子が実は、三橋(賀来)を好きなのではないか、と探りを入れると、父役の佐藤は「あんな金髪野郎は断固として理子とは付き合わせない」という。理子は、はにかむばかりである。

 「二股疑惑」は、太賀に言い寄る明美(若月)にも浮上する。三橋(賀来)と真司(伊藤)は、明美が別の男子高校生(戸塚純貴)となにやら話し込んでいることをみたのである。

 今井(太賀)は初めての女生徒との交際に無我夢中になっている。

 今井 「腕相撲をしようか。俺強いんだ」
 明美 「いいすよ」
 今井 <あぁ、初めて握る女性の手の感触。明美ちゃんの髪の毛のいい香り>

 今井は、大きく息を吸い込んだために、鼻の穴に明美の髪の毛を吸い込んでしまう。

 明美が「二股」をかけたのは、恋人が開久高の生徒に恐喝を日常的にされているので、けんかが強い男を連れてくるように頼まれたのだった。しかし、明美は今井の純情に触れて、恋人との約束を破ってしまう。

 明美の事態を察した今井は、明美と彼女の恋人が恐喝されている現場にかけつける。多勢に無勢の状況で、三橋と真司もけんかに乱入する。

 三橋 「今井よ、ここでいい恰好して、明美ちゃんにほれられると思ったら大間違いだぞ。
     俺たちが徹底的にやっつけてやるから」

 今井と三橋、真司の3人で開久の高校生たちをやっつける。今井の明美に対する台詞がまた笑わせる。

 「俺みたいなやつと付き合ってくれてありがとう。素晴らしい青春の思い出になったよ」

 ドラマはいよいよ5話以降、悪役である「開久高」と「軟高」、「紅高」の戦いに、暴力団が絡んだ激しい戦いに突入していくことになる。第5話では、「半分、青い。」で、ブレークした、中村倫也も登場する。

 若手俳優たちの熱演に、彼らのこれからを占うもよし、80年代というスマートフォンもメールもない時代の自らの青春時代を思い返すもよし、幅広い年代が楽しめるドラマに仕上がっている。

  
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