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2018年11月19日

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ドナルド・トランプ米大統領は18日、サウジアラビア人記者のジャマル・カショジ氏殺害を記録した音声について概要説明を受けたが、自分自身は音声を聞くつもりはないと述べた。

「苦痛のテープだ。恐ろしいテープだ」とトランプ氏は米テレビ番組フォックス・ニュース・サンデーに語った。

米中央情報局(CIA)は記者殺害をサウジアラビアの実質的支配者ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が指示したものと結論づけたとされる。ただホワイトハウスは、この評価をまだ公式に承認していない。

この主張は誤りで、ムハンマド皇太子は記者殺害について何も知らなかったと、サウジアラビア当局は否定している。

サウジ政府の批判者として知られたカショジ記者は、結婚に向けた書類入手のため10月2日にトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館に入った後、殺害された。

サウジアラビアは、殺害が「勝手な計画」の結果起きたとしている

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米議会では、トランプ大統領の支持者も、殺害に対してより強硬な対応を取るようトランプ氏に圧力をかけている。ただ、サウジアラビアは中東地域における米国の重要なパートナーなだけに、トランプ氏は強い対応を取ることを渋っている可能性がある。

トランプ氏がテープを聞かないのはなぜか

音声の内容について十分な概要説明を受けたため、テープを聞く必要はないとトランプ大統領は述べた。

「聞かなくても、テープの内容は全て知っている」とトランプ氏はフォックス・ニュースに話した。「とても暴力的で、とても残酷で、恐ろしかった」。

録音は衝撃的な内容で、犯罪を立証するものだとされている。トルコが米国と西側同盟国に提供した

一方でトランプ氏は、殺害について何も知らなかったとムハンマド皇太子から聞いたと、インタビューで語った。

トランプ氏は、殺害の背後にいる人物は誰にも突き止められないかもしれないとした上で、関与が疑われる個人には米国としてすでに制裁を科したと指摘した。

「ただ同時に、あの国は我々の同盟国だ。色々な意味でずっと我々にとって非常に良い同盟国だった。その相手と今後も、付き合い続けたい」とトランプ氏は付け加えた。

記者殺害に関する米国の立場は

CIAはムハンマド皇太子の殺人関与を裏付ける直接的な証拠入手はしていないとされるが、CIA当局者は殺害が同皇太子の指示なしでは起こり得なかったと考えていると報じられている。

しかし米国務省は17日、「答えの得られていない疑問が多く」残っており、米政府は記者殺害の最終結論には達していないと述べた。

トランプ大統領は、記者殺害に関する所見についてCIAと協議している。フォックス・ニュースとのインタビューはCIA報告の報道に先立ち撮影されたもので、政権として判断を下すと大統領は話していた。

トランプ氏は報道陣に、「今後2日の内に、おそらく19日か20日に、非常に詳細な報告書が僕らに届く」と述べた。

トランプ氏を支持する共和党のリンジー・グレアム上院議員は、ムハンマド皇太子の関与否定は信じないと語った。

グレアム議員は米NBCに対し、「もしムハンマド皇太子が今後サウジアラビアの顔になるならば、国際社会で大変な思いをすると思う」と話した。

(英語記事 Jamal Khashoggi: Trump won't listen to 'terrible' murder recording

提供元:https://www.bbc.com/japanese/46257779

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