今月の旅指南

2011年8月26日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 ヴェネツィア共和国として、約千年にわたり独自の文化を築いてきた、水の都ヴェネツィア。交易都市として、繁栄を極めた黄金時代を象徴する芸術作品の数々がやってくる。

ヴィットーレ・カルパッチョ「二人の貴婦人」 1490-95年 コッレール美術館所蔵 ©ヴェネツィア市立美術館群財団

 今回公開されるのは、ドゥカーレ宮殿やコッレール美術館、ムラーノ島のガラス博物館など、市内の博物館が所蔵する約140点で、ヴェネツィアの芸術作品を集めた展覧会としては、かつてないスケールのものとなる。

 共和国のシンボルを描いたヴィットーレ・カルパッチョの「サン・マルコのライオン」や、貴族の肖像画を得意としたピエトロ・ロンギの「香水売り」、ドゥカーレ宮殿の壁画の下絵として描かれたティントレットの「天国」など珠玉の絵画作品に加え、街の主要拠点に置かれたという大理石の「真実の口(密告用投書箱)」など、当時の社会制度を知ることができる展示品も少なくない。

 また、日本初公開となる板絵の「二人の貴婦人」は、戸棚の両開きの扉の片側下部分と解釈されている。もう片方の扉は発見されておらず、謎めいた作品として興味は尽きない。


世界遺産 ヴェネツィア展
<開催日>9/23~12/11
<会場>東京都墨田区・江戸東京博物館(総武線両国駅下車)
<問>03(3626)9974
http://www.go-venezia.com/

◆ 「ひととき」2011年9月号より

 

 

 

    


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