海野素央の Love Trumps Hate

2018年11月27日

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海野素央 (うんの・もとお)

明治大学教授、心理学博士

明治大学政治経済学部教授。心理学博士。アメリカン大学(ワシントンDC)異文化マネジメント客員研究員(08~10年、12~13年)。専門は異文化間コミュニケーション論、異文化マネジメント論。08年及び12年の米大統領選挙においてオバマ陣営にボランティアの草の根運動員として参加。16年米大統領選挙ではクリントン陣営に入る。著書に「オバマ再選の内幕―オバマ陣営を支えた日本人が語る選挙戦略」(同友館)など多数。

コノリー下院議員の反撃

 前述しましたがカショギ氏は、米ワシントン・ポスト紙のコラムニストで、O-1ビザを取得し、3年間の一時滞在許可を得ていました。O-1ビザは、科学、教育、ビジネスやスポーツで「卓越した能力と業績を残した者」に発給するビザです。

筆者とコノリー下院議員

 カショギ氏は、下院外交委員会及び行政監視・政府改革委員会に所属するジェリー・コノリー議員(民主党)の選挙区(南部バージニア州第11選挙区)に在住していました。同州第11選挙区は、バージニア州北部のフェアファクス市を含んでいます。

 コノリー議員によれば、今春、地元で開催したパーティーにカショギ氏は参加しています。米公共ラジオ(NPR)によるインタビューの中で、同議員はカショギ氏は大変思慮深く、温厚な紳士であったと語っています。

 同インタビューでコノリー議員は、ムハンマド皇太子のカショギ氏殺害事件関与について明言を避けたトランプ大統領の声明に関して、「歴代の米大統領の発言の中で、最も道徳規範を持たない発言の一つである」と厳しい評価を下しました。

 さらにコノリー議員は、「彼(カショギ氏)のサウジアラビアに対する批判は、節度を守ったものだった。サウジ政府を転覆するものではなかった。彼は、サウジ政府の基本的な改革を望んでいた。国民の生活が向上し、彼らに機会が与えられることを求めていた」と主張しました。

 そのうえで、コノリー議員はカショギ氏殺害に関して、公聴会を開き米議会で捜査を行うことによって、トランプ大統領の対応を追及していく決意を示しました。それは、来年1月から民主党が下院の多数派になる強みを発揮して、トランプ氏を監視していこうという同議員の意気込みでもあります。

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