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2018年11月28日

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ロシアがクリミア半島沖でウクライナ艦艇を拿捕(だほ)したことについて、ドナルド・トランプ米大統領は近く予定されているロシアのウラジーミル・プーチン大統領との会談を中止する可能性を示した。27日付米紙ワシントン・ポストの取材に答えた。11月30日からブエノスアイレスで開催される主要20カ国のG20首脳会議に合わせて、両首脳は会談する予定だった。

トランプ氏はワシントン・ポストに対して、ロシア連邦保安局(FSB)によるウクライナ海軍艦3隻の拿捕をめぐり、国家安全保障担当からの「決定的」で「全面的な報告」を待っていると述べた。

「(プーチン大統領と)会談しないかもしれない。会談さえしないかもしれない。あの攻撃行為は好きじゃない。ああいう攻撃行為はまったく不要だ」とトランプ氏は話した。

ジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は報道陣に、米ロ両大統領は安全保障や軍備管理、ウクライナや中東について話し合う予定だと説明していた。

一方で米国務省のヘザー・ナウアート報道官は、対ロ制裁の実行をさらに強化したいと述べた。

米政府は欧州各国に、ウクライナ支援の強化を要請している。

ウクライナ戒厳令

ロシアが2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島近海で25日、ロシアFSBがウクライナ海軍艦3隻を拿捕したことを受け、ウクライナ議会は26日夜、ロシア国境に近い10州に11月26日から30日間、戒厳令を発令するというペトロ・ポロシェンコ大統領の決定を支持した。

さらにポロシェンコ大統領は27日、ロシアとの「全面戦争」の恐れがあると発言。「我々の国境に近い(ロシア)基地に配備されている戦車の数が、3倍に増えている」と述べた。

ロシア側は、ウクライナ海軍の小型砲艦2隻と曳航艇1隻が、ケルチ海峡を航行中にロシア領海に侵入したとウクライナを非難している。しかしウクライナは、拿捕されたのは自由航行が可能な海域だったと反論し、FSBの行動を「攻撃行為」と呼んでいる。

FSBは27日、拘束されたウクライナ乗組員のうち3人の声明を発表。そのうちの1人、ヴォロディミル・リソヴィ氏は、ウクライナ海軍艦による行動の「挑発的な性質」に気づいていたと述べた。

これに対してウクライナ海軍は、3人が嘘の発言を強制されていたと反発している。

クリミア併合以来、対立を続けるロシアとウクライナの関係は今年5月、アゾフ海唯一の出入り口のケルチ海峡にロシア本土とクリミア半島を結ぶ橋をロシアが開通させたことで、緊張が高まった。

(英語記事 Ukraine-Russia sea clash: Trump says may cancel G20 Putin talks

提供元:https://www.bbc.com/japanese/46368632

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