今月の旅指南

2018年12月20日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 岐阜県飛騨市古川町は、「高山の奥座敷」と称され、瀬戸川に沿って白壁土蔵の趣ある町並みが続く。毎年1月15日には、200年以上の伝統を持つ「三寺(さんてら)まいり」が行われる。

「千本ろうそく」では、白いろうそくを灯して祈願し、願いが叶うと赤いろうそくでお礼参りをする(飛騨市観光協会=写真)

 三寺まいりは、浄土真宗の宗祖親鸞聖人を偲んで、町内の西本願寺派の三寺(本光寺、円光寺、真宗寺〈しんしゅうじ〉)を巡拝し勤行(ごんぎょう)に加わる習わしだ。かつては1月9日から16日までだったが、近年では聖人の命日の前夜に当たる15日に巡拝するのが通例となった。各寺の本堂に設置される高さ70センチ、直径25センチの大きな和ろうそくは、往時と同様に丸7日間燃え続けるように作られているとか。

 明治、大正の頃には、製糸工場へ出稼ぎに行っていた若い娘たちが帰郷して勤行に加わり、そこで男女の出会いが生まれたことから、「縁結びのお参り」としても知られるようになった。

 お参りのルートは自由だが、三寺を巡拝した後、瀬戸川沿いに祈願のろうそくが並ぶ「千本ろうそく」や「祈願とうろう流し」を巡るのが一般的。当日は、16時に高さ2メートルの「雪像ろうそく」の点灯式がある。瀬戸川のライトアップや、飛騨牛串焼き、五平餅などの名物がそろう「門前市」が21時まで催され、雪深い町の各所がろうそくの明かりに包まれる。

飛騨古川 三寺まいり
 <開催日>2019年1月15日
 <開催場所>岐阜県飛騨市・古川町中心街(高山本線飛騨古川駅下車)
   <問>飛騨市観光協会 ☎0577-74-1192
   URL:https://www.hida-kankou.jp/santera/

*情報は2018年11月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2019年1月号より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 


 


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