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2018年12月24日

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英ロンドン郊外のガトウィック空港に複数の小型無人機(ドローン)が侵入したとされ、滑走路が一時閉鎖された事件で、サセックス警察は23日、事件に関連して逮捕した男女を容疑なしで釈放した。

サセックス警察は21日深夜、ウエストサセックス・クローリー在住の47歳男性と54歳女性を逮捕したものの、釈放した。

ジェイソン・ティングリー刑事警視長は、一般市民からの通報をもとに2人を逮捕し、2人は捜査に「全面的に協力」したと話した。警察が発表を控えた2人の身元を一部メディアが報道したことについて、警視長は逮捕は合法的で、捜査員が訴追前の容疑者の身元をマスコミにリークするようなことはないと強調した。さらに、一部メディアが2人の身元を報道したことが「2人を速やかに釈放する妨げになったと言えるだろう」と述べた。

ティングリー氏は、ドローンの実際の映像は入手していないと述べ、目撃通報が間違いだった可能性はあると話した。しかし警視長は後に、19日から21日にかけて警察や空港職員、一般市民から計67件の目撃通報を受理しており、「積極的に捜査している」と強調した。

さらにティングリー氏によると警察は、空港近くで発見された破損ドローンを鑑識捜査している。

ガトウィック空港では19日夜に滑走路近くでドローンが目撃されたとの情報を機に、36時間以上にわたり滑走路が閉鎖され、約1000便が欠航もしくは目的地変更となり、利用客約14万人が影響を受けた。

英陸軍の軍事技術を活用して滑走路の安全を確保したとされているが、具体的にどういう技術かは明らかにされていない。ドローンと操縦者の間の通信を妨害する、イスラエル製のドローン・ドーム・システムが使用されたとみられているが、操縦者の場所を特定する機能はないという。

ハル大学のジョン・マリー教授(ロボット工学)によると、このシステムは「空中のドローンを撃墜する」ことしかできないという。

空港運営会社は、飛行機の運航を妨害した当事者の逮捕と有罪判決につながる情報の提供を求め、懸賞金5万ポンド(約700万円)を支払うと発表している。

空港は23日の運航は正常だとしたものの、「多少の影響」は出ていると認め、利用客は航空各社に状況を確認するようにと呼びかけた。

(英語記事 Gatwick drones pair 'no longer suspects'

提供元:https://www.bbc.com/japanese/46669962

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