前向きに読み解く経済の裏側

2019年1月7日

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塚崎公義 (つかさき きみよし)

久留米大学商学部教授

1981年、東京大学法学部卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行。主に調査関連部署に勤務した後、2005年に銀行を退行して久留米大学へ。著書に『増補改訂 よくわかる日本経済入門』(朝日新書)、『老後破産しないためのお金の教科書』(東洋経済新報社)、『世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書』(宝島社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)など多数。

 以上のほかにも、リスクシナリオは、いくらでも思いつきます。そうしたリスクシナリオは、想像力を掻き立てますし、話し手が「さまざまな可能性を検討している賢い人」に見えることもあって、好んで口にする経済評論家も多いのですが、あくまでもリスクシナリオですから、そのつもりで接しましょう。

人間はとても小さな可能性は実際よりも大きく感じるもの

 それから、行動経済学によれば、人間はとても小さな可能性は実際よりも大きく感じるものだそうです。飛行機に乗るのが怖い、というのも、その一環ですね。

 それと同じように、リスクシナリオは実現する可能性が非常に小さいにもかかわらず、なんだか実際に起きそうな気がして、シナリオを聞いた途端に不安になって持っている株を狼狽売りしてしまう投資初心者もいるようですが、狼狽売りをする前に、リスクシナリオが実現する可能性がどれくらいあるのか、冷静に考えてみるべきでしょうね。

 ちなみに筆者は、それほど可能性が大きくないと考えていますから、狼狽売りはしないつもりですが、読者におかれましては、投資は自己責任でお願いします。

 なお、今年のメインシナリオが順調な拡大であることについて、詳しくは拙稿「2019年の日本経済が間違いなく好調を持続するワケ」をご参照下さい。

  
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