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2018年12月27日

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小川たまか (おがわ・たまか)

フリーライター

1980年東京生まれ。教育、働き方、性暴力などを取材。『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(2018年/タバブックス)。Yahoo!個人「小川たまかのたまたま生きてる」(https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/)などで執筆。Twitter:@ogawatam

不倫は文化ではなく遺伝……?

――少し話が変わりますが、狩猟時代は多夫多妻制だったんでしょうか。

池谷:おそらくそうだと思います。ただ人は比較的、一夫一妻制に向いた脳を持っていると言われています。

――意外です。

池谷:面白い話があります。プレーリーハタネズミというネズミには、一夫一妻制と一夫多妻制の2種類がいます。それぞれのコミュニティにいるネズミたちは基本的に遺伝子が違う。一夫多妻制の遺伝子を、一夫一妻制のコミュニティで育ったネズミに入れると、こちらも一夫多妻制になる。逆も可能です。

――不倫は文化ではなく遺伝子によるもの……?

池谷:人間も調べてみると、浮気性の遺伝子があり、それを持っているだけで離婚率が高い。

――浮気グセがある人は遺伝子レベルで違うとなると、浮気グセは治らないってことですよね……。

池谷:ただ、ハタネズミの浮気症のオスは色々なメスと交尾できるから、この遺伝子ばかりが残ってもおかしくない。でもそうならないのです。浮気性のオスはフラフラ出歩いているから、意外に寝取れないし、逆に自分の奥さんを寝取られてしまうこともある。

――なるほど。「たくさん遺伝子を残したいから浮気してしまうんだ」みたいな言い訳はあんまり成り立たないと。
 

今回のポイント
・生物学的な正しさと社会的な正しさは別
・子どもは親の言うことを聞くようにデザインされていない
・浮気性が遺伝子を多く残せるわけでもない……かも


  
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