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2019年2月5日

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フィリッパ・ロクスビー、BBCニュース健康記者

朝食は1日のうちで最も大事な食事かもしれない。しかし、減量の助けにはならないらしい。

オーストラリアの研究チームが英医学会会報(BMJ)に発表した報告書によると、朝食を食べる人は1日当たりの摂取カロリーが260キロカロリー増えるだけでなく、朝食をとらない人よりも体重が約450グラム多い。

一方で、朝食でカルシウムや繊維を摂取するのは健康に良いと専門家は言う。

また集中力・注意力を高めるのにも有効で、特に子どもに効果があるという。

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これまでも私たちは、朝食は大事なエネルギー源で、朝食をとれば日中の間食が減るし、必要な栄養を確保できると教わってきた。

朝食をとることと適正体重の維持には正の相関があると、様々な観察調査が指摘してきた。だからこそ、朝食は栄養のセーフティーネットのようなものだと言われるのだ。

しかし、豪モナシュ大学の研究チームが、朝食に関する別個の調査結果13件を再評価したところ、朝食を食べることと適正体重の維持に相関的な関係は見られなかった。つまり、1日の摂取カロリーを減らすには、朝食を抜くことが有効な方法かもしれないのだ。

研究チームがBMJに発表した調査報告によると、朝食をとる人ほど全般的なカロリー摂取は多くなりがちで、たとえ朝食を抜いても午後に大食しがちになるわけではないという。

特に、成人に対して減量目的で朝食をとるよう勧めるのは要注意だという。実際には真逆の影響が出る可能性があるためだ。

しかし研究チームは、自分たちの調査には限界があると認めている。

対象にした調査は全て2~16週間と短期間で行われたもので、朝食を食べる人と食べない人のカロリー摂取量の違いもそれほど大きくない。

そのため、長期的な視野で朝食と栄養の関係性についてさらに研究する必要があるという。

カルシウムと繊維

キングス・コレッジ・ロンドンの栄養科学研究を主導するケヴィン・ウェラン教授は、あまり朝からカロリーを気にすべきではないと助言する。

「この研究は、朝食が健康に悪いといっているわけではない」

「例えばシリアルと牛乳の組み合わせは、カルシウムや繊維を摂取できる。朝食は栄養摂取の観点ではとても重要だ」

しかし、今回の研究は朝食のそうした側面を検討していない。

「朝食が肥満の原因になるとは言っていない」と、ウェラン教授は説明する。


健康的な朝食とは たとえば

  • エネルギー摂取のためには――オートミールにリンゴやシナモン、砂糖、ショウガなどを加えた「アップルパイ・ポリッジ」や、全粒粉のパンにインゲン豆を乗せたトーストなど
  • プロテイン摂取には――スクランブルエッグとほうれん草をトーストに乗せて。プレーンヨーグルトに果物やナッツを加えて
  • 軽く何か口にしたいなら――果物の缶詰、バナナ、ほうれん草などを使ったスムージーや、つぶしたアボカドのトースト乗せなどがおすすめ

出典:イギリス国民保健制度


(英語記事 Is breakfast always a good idea?

提供元:https://www.bbc.com/japanese/47114892

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