BBC News

2019年2月12日

»著者プロフィール

米フォックスニュースで司会を務めるピート・ヘグセス氏は、過去10年間に1度も手を洗っていないと告白し、「細菌は実在しない」と述べた。10日に放送された番組「フォックス・アンド・フレンズ」内で明かした。

感染力のある微生物は肉眼で確認できないため、この世に存在しないと述べた。

名門ハーヴァード大学とプリンストン大学出身の同氏は、手を洗わないことで「免疫がつく」と付け加えた。

共同司会者のエド・ヘンリー氏とジェディダイア・ビラ氏から、残り物のピザを食べるとからかわれたヘグセス氏は、実はもう長いこと手を洗っていないと打ち明けた。

さらに、「自分の2019年の抱負は、テレビの本番以外で言っていることを本番中にも言うことだ」と続けた。

今回の発言についてソーシャルメディアでは、支持する声と懸念の声が上がっている。

ある男性はツイッターで、「手洗いについて賛同する。もうすぐ70歳になるが、もう何年も風邪にもインフルエンザにもかかっていない。細菌とどう戦うか学ぶには、私たちの体にはある程度、細菌が必要だ。細菌恐怖症の人たちが多すぎる」と、ヘグセス氏に同調するコメントを投稿した。

https://twitter.com/smittymhs/status/1094608597286379521


別の男性は、「ヘグセス氏は、レストランの従業員がわざと手を洗わずに、彼の食事を用意しても平気なのだろうか?」とツイートした。

https://twitter.com/BradMossEsq/status/1094724885904089090


ヘグセス氏はその後、米紙USAトゥデイに対し、この発言は冗談のつもりだったと述べた。

「私たちは、除菌用ジェルのびんをポケットに入れて持ち歩くような社会で暮らしている。そういう人は、1日に1万9000回も除菌している。まるでそれで、命拾いするみたいに」

「私も自分の健康その他には気を遣っているが、いつでも何でも過剰に気にしたりしない」

世間の反応について同氏は、人々が物事をあまりにも「文字通りに深刻に」受け止めてしまうのは実にくだらない、そんなことをしていたら「頭が爆発してしまう」と話した。

米疾病管理予防センター(CDC)は、普段の手洗いは「細菌を除去する一番良い方法のひとつで、病気になったり周囲の人々に細菌を拡散することを防ぐことができる」と話す。

米国立生物工学情報センターが発表した研究結果によると、人間の排泄物の1グラムあたりに1兆個の細菌が含まれているという。これはクリップ1個分とほぼ同じ重さだ。

サルモネラ菌や大腸菌などのバクテリアは、洗っていない手から感染が拡大する可能性がある。

<関連記事>

アメリカのどの大手ネットワークよりもフォックスのインタビューに応じてきたドナルド・トランプ米大統領は、自分が極度の潔癖症であることを幾度も認めている。

1997年の自伝「The Art of the Comeback(復活のコツ)」の中でトランプ氏は、「アメリカ社会の呪いの1つは、握手するという単純な行為だ。より成功を収め有名になればなるほど、この恐ろしい慣習がさらに深刻な事態を引き起こす」と書いている。

「私は過剰に手を洗う。徹底的に手を洗った後は気分が良くなる。可能な限り洗うようにしている」

BBC読者のスティーヴM氏は、「こんなこと2度と言わないと思うが、自分もドナルド・トランプに賛成だ」と述べた。

「ハーヴァード大学とプリンストン大学で学ぶと知識を得られるのかもしれないが、分別は身につかないらしい」

一方で、本来備わっている抵抗力が低下するおそれがあるため、衛生を気にし過ぎるのは良くないと指摘する声もある。

しかし、BBC読者のケヴィン・クック氏は「10年間全く手洗いをしないなど、他人の健康について無頓着すぎると思う」と述べた。

(英語記事 Fox host 'hasn't washed hands in 10 years'

提供元:https://www.bbc.com/japanese/47194895

関連記事

新着記事

»もっと見る