矢島里佳の「暮らしを豊かにする道具」

2019年3月8日

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矢島里佳 (やじま・りか)

株式会社和える 代表取締役

1988年東京都生まれ。職人と伝統の魅力に惹かれ、19歳の頃から全国を回り始め、大学時代に日本の伝統文化・産業の情報発信の仕事を始める。「日本の伝統を次世代につなぎたい」という想いから、大学4年時である2011年3月、株式会社和えるを創業、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2012年3月、幼少期から職人の手仕事に触れられる環境を創出すべく、 “0歳からの伝統ブランドaeru”を立ち上げ、日本全国の職人と共にオリジナル商品を生み出す。テレビ東京「ガイアの夜明け」にて特集される。日本の伝統や先人の智慧を、暮らしの中で活かしながら次世代につなぐために様々な事業を展開中。

「日本の伝統を次世代につなぎたい」という想いで、各地の伝統工芸の職人さんたちと一緒にオリジナル商品を生み出す矢島里佳さんが、日々の暮らしを豊かにする道具を紹介しつつ、忘れられがちな日本文化の魅力を発信していきます。

 ふわぁ〜もう朝だ、起きないと。けれども冬の朝は苦手だ。いつもおおよそ6時半前後には目覚めるのだが、なんといっても寒いので、お布団からの脱出は容易ではない。ぬくぬくしたお布団から出るのには、それなりの覚悟が必要だ。起きようかなぁどうしようかなぁ。そろそろ起きなければ……。と、一念発起してぬくぬくした世界から、ひんやりした世界へ向かうのは、毎日のことでも多少の勇気がいる。

 起きてまずすることは、お湯を沸かしてその間に顔を洗う。お湯が沸騰したらお茶を入れるのが日課なのだが、最近目覚めの一杯に抹茶を飲むことにはまっている。朝から抹茶を点てるというと、なんと余裕のある……と思われるかもしれないが、お湯を入れてから1分もかからずお抹茶は点て終わる。フルーツを切ってスムージーを作ったり、コーヒー豆を焙煎することに比べれば、実は時短でもある。抹茶を飲む間はゆったりした時間が流れるので、その分さらにゆったりできる。

 私の朝抹茶の発端は、今年の茶道の初釜のお稽古。「先生は、抹茶を毎日飲むのですか?」と質問したことからであった。というのも、先生(男性)は見た目10歳以上若く見える。そして肌も美しい。先生の若さの秘訣はお抹茶にあるのではないだろうかと、前々から気になっていたのだ。その答えはこうだった。「私は毎日、家でもお抹茶を飲んでいますよ」とのこと。やはり……!! そこで、気の向いた日は、キッチンで簡単にシャカシャカ〜っと抹茶を点てて飲むことにしたのだ。

(写真提供:筆者) 写真を拡大

 朝は1日の中で最も1分が短く感じるのだが、抹茶で始まる1日はなんだか時間感覚も少し変わりほっこり始まれる。

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