“熱視線”ラグビーW杯2019の楽しみ方

2019年3月12日

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(写真:AFP/アフロ)。

 2019年9月20日に夏季オリンピック、サッカーワールドカップに継ぐ世界3大競技大会のひとつといわれるラグビーワールドカップが日本で開幕する。大会は44日間、全国12都市で開催。これほど大規模な単一競技のスポーツイベントが開催されるのは国内では初の試みとなる。

 そのラグビーW杯大会期間中に世界ランキング上位から8カ国が参加するウィルチェアーラグビーワールドチャレンジ2019が東京で開催される。2020年東京オリンピック・パラリンピックを控える日本にとって、両団体の連携はオリ・パラ成功への布石として重要な意味を持っている。

 今回は日本ラグビーフットボール協会のコーチングディレクターであり、日本ウィルチェアーラグビー連盟の副理事長でもある中竹竜二さんに両イベントの同時開催の意義を聞いた。

中竹竜二さん(撮影:筆者、以下同)

パラスポーツの普及が担う役割

――中竹さんが日本ウィルチェアーラグビー連盟の副理事長になった経緯をお聞かせください。

中竹:私は、日本ラグビーフットボール協会でコーチングディレクターとしてコーチの育成を行っています。その関係から縁あって現ウィルチェアーラグビー日本代表アシスタントコーチの三阪洋行さん(過去記事参照)に出会いました。「競技の性質は異なるけれど、コーチングを学びたい」ということだったので、「それならぜひ私が行っている日本ラグビーフットボール協会の研修にご参加ください」とお誘いしました。非常に向学心の強い方なので、研修会では、他に参加されていたコーチたちと積極的にコミュニニケーションを図っていて、彼にとっては研修は実りあるものだったようです。

 もともと私はスポーツに限らず社会にとっても、パラスポーツの普及は非常に大きな役割を担うのではないかと思っており、また三阪さんとのご縁もあり、現地までリオ・パラリンピック観に行くことになりました。

 リオ・パラリンピックでは、ウィルチェアーラグビー日本代表は銅メダルを獲得しました。これは団体競技としてパラリンピックに参加した中では最高の成績です。また、2020年東京でオリ・パラが開催されるにあたり、私自身も非常に興味を抱いていたところ、先方からお声を掛けていただいたというのが日本ウィルチェアーラグビー連盟に関わるようになった経緯です。

――日本ウィルチェアーラグビー連盟からはどのような要望だったのでしょうか。

中竹:現場の強化というよりも、連盟としての組織作り全般をサポートしてほしいというものでした。

 その当時、連盟の内部からも、また日本障がい者スポーツ協会(JPSA)からもマネジメントの課題改善を図ろうという動きがあったようです。組織は内部の人よりも、外部の人間が入る方が改善しやすいですから、そこに私がはまったということでしょう。

 私は、過去をリスペクトしながら、新しい組織を作っていくイメージで取り組んでいます。

――中竹さんがウィルチェアーラグビー連盟の副理事長に就任したことによって、今後日本ラグビーフットボール協会とのかかわり方はどう変わっていくのでしょう。

中竹:異なる性質を持っている競技ですが、ラグビーというひとつの括りで、将来的に同時に並行して様々なイベントや取り組みを行っていくことになるでしょう。私自身も日本ラグビーフットボール協会に感じていることですが、スポーツの協会というのは一般的に閉鎖的で、外部の人を入れるのは非常に難しいと思っています。

 今後両者によるイベントごとが増えていくことを考えると、あらかじめ両方の組織に繋がっている人間がいると物事を動かしやすい。コーチという繋がりで私がいれば、「じゃあ中竹経由で進めよう」となってくれればいいと思っています。

 そういう意味では、今回のワールドチャレンジ2019もスムーズにいきました。

 今後、どうやってお互いに協力できるかという場も設けられ、非常にポジティブに話が進んでいるところです。

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