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海野素央の Democracy, Unity And Human Rights

2019年3月13日

バイデンの課題

 仮にバイデン前副大統領が出馬を発表すれば、オバマ前大統領及びクリントン元国務長官の元スタッフが、バイデン陣営に入り、トランプ打倒の戦略を練るでしょう。

 しかし、バイデン前副大統領はある課題に直面します。バイデン氏は16年の大統領選挙において民主党から指名を受けたクリントン氏と同様、中道路線をとっています。

 当時、筆者は研究の一環としてクリントン陣営に参加していましたが、クリントン選対は熱狂的なバーニー支持者の若者から最後まで支持を得られませんでした。

 戸別訪問の際、クリントン選対ではボランティアの若者の人数が不足しており、標的となっている有権者をすべて回りきれず、地上戦で苦戦していました。

 バイデン前副大統領には、出馬に前向きなベト・オルーク前下院議員のようなミレニアム世代(1989~1995年生まれの世代)の若者に人気がある候補の助けが不可欠です。保守系のFOXニュースの司会者であるローラ・イングラハム氏が「民主党はバイデン大統領候補とオルーク副大統領候補のドリームチケット(夢の組み合わせ)を望んでいる」と揶揄したのは、バイデン氏の弱点を突いたからでしょう。


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