2019年4月26日(金)

日本パレットレンタル

2019年3月20日

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 独自の在庫管理システムを背景に伝票レスを目指すヤマサ醤油。パレットを基点に物流電子化に挑む日本パレットレンタル(JPR)。業種を越えてつながる物流プラットフォームの創造へ標準化・共有化をキーワードとする連携が進んでいる。
 

物流容器、そして商品へ 電子化で実現する一元管理

「標準化と共有化でモノの流れを最適化します」 加納尚美 日本パレットレンタル株式会社 代表取締役社長

加納 ヤマサ醤油さんでは製造工程から出荷先、原料の追跡まで可能なトレーサビリティシステムを独自に開発されたと伺いました。成田工場では出荷製品を載せるパレットの個体識別もされていらっしゃる。

網谷 はい、1枚1枚のパレットと自動倉庫の情報を紐づけて、どのパレットにどの製造ロットのどの製品が載ったかわかるよう在庫管理システムを構築しています。ですから、万が一、出荷品に問題が見つかった場合、当社ではロットではなくパレット単位で追跡することができるのです。

加納 そのお話を伺って、私どもが進めているパレットなどの物流容器の個体管理システムや、伝票電子化サービスと非常に親和性が高いと思いました。当社は創業以来、大手加工食品会社などのお客様と協力して、標準パレットの共同利用による効率化・省力化に努めてきましたが、今はIT化による運用管理が大きな課題です。

「製・配・販の連携で物流プラットフォーム構築を」
網谷佳久 ヤマサ醤油株式会社 経理・総務本部 副部長 情報システム管理室長

網谷 確かに、物流容器の発着に伴う伝票入力や照合の作業量は膨大です。これがデジタルの力で軽減されれば、省力化やコスト削減のメリットは大きい。そうした解決策の下地づくりとして、JPRさんではパレットを電子的に管理するためのRFID(自動識別技術)への対応や、スマートフォンを使ったパレット情報の読み取りと伝票の電子化を進めているわけですね。

加納 はい。RFタグの装着は保有するプラスチック製レンタルパレット約740万枚のほぼ全数で終えました。スマホによる伝票電子化サービスも昨春から始まっています。お客様には従来から、物流容器の運用をクラウドで一元管理する「epal」というシステムをお使いいただいていますが、RFIDと電子伝票によって、さらにシームレスに運用できるようになります。ただ、これは物流容器の話であって、本当はその上の商品情報とも紐づけるのが理想です。

網谷 それで当社のシステムとの連携をご提案なさったのですね。JPRさんが貼付するRFタグの識別情報と、当社が付与する積み荷情報を個々のパレットから同時に読み取って結びつければ、どのパレットが何を載せてどこに向かうかも含めてepalで管理できますし、紙の伝票も不要になる。今はその実証実験の段階です。

情報をつなぎ運ぶ時代の新しい物流ソリューション

伝票電子化ソリューションを起点として、サプライチェーンの全体で「最適化」が進んでいく。 写真を拡大

加納 物流容器の個体管理も伝票の電子化も、メーカーさんや卸さんのご協力がなければ実用化は果たせません。パレット伝票で言えば、当社としては皆様のご賛同を得て、2019年度中にパレット移動データの8割を電子化したいと考えています。

網谷 それに加えて商品情報とパレット情報のリンクが進んでいくと、納入先に対して事前に出荷情報を送信できるようにもなりますね。納品される商品の内容や数量、パレットの数と伝票番号、運送会社、車両情報などの詳細が予め通知されれば、納入先ではそれに応じた作業の差配ができますから、大変な省力化になるでしょう。

加納 卸さんなど着荷側での検品作業の軽減にもつながりますね。トラックの待機時間の短縮や、車両の回転率アップも見込めると思います。

 

網谷 製造と配送と販売が、すべてWinの関係でつながるわけですね。そうなると、商品自体の出荷伝票・納品伝票も電子化して、シームレスにつなげたくなります。物流部門というのは未だに紙の伝票処理が大勢で、電子化が進んでいないのです。これも解消するような業種を超えた物流プラットフォームが実現したらいいですね。

加納 川上から川下まですべての物流情報をデジタル化してつなぐ、そんな共通基盤づくりは欧米では進んでいるのですが、日本はまだこれから。まずは流通業全体の紙伝票の電子化から始めようと思い立ち、そのための新会社を昨年9月に立ち上げたところです。その名も「TSUNAGUTE(つなぐて)」というのですが。

網谷 つなぐと言えば、当社が2020年を目指して進めている次世代基幹システム開発のプロジェクト名が「BRIDGE」で、企業間や世界とのつながりを意識したものです。そこには競合しない領域においては、積極的な標準化によって他社との全体最適を図ろうという意図もあって、我々にとっては物流改革もその一環なのです。

加納 素晴らしいお考えですね。私どもも、半世紀をかけて築いてきたパレットの標準化・共有化の基盤をベースとして、これからはそこに紐づく情報の標準化・共有化にチャレンジしていきたいと思います。本日はどうもありがとうございました。