オトナの教養 週末の一冊

2019年3月22日

»著者プロフィール
著者
閉じる

本多カツヒロ (ほんだ・かつひろ)

ライター

1977年横浜生まれ。2009年よりフリーランスライターとして活動。政治、経済から社会問題まで幅広くカバーし、主に研究者や学者などのインタビュー記事を執筆。現在、日刊サイゾーなどに執筆中。ブログ:http://golazo-sala.cocolog-nifty.com/pinga/

――発達障害の診断基準とは、心理検査で診断されるとのことですが、どんな検査なのでしょうか?

『発達障害グレーゾーン』(姫野桂, OMgray事務局、扶桑社)

姫野:臨床心理士の質問に口答で答える「WAIS-Ⅲ」という心理検査が使われることが多く、その他にも別の心理検査を組み合わせ、幼少時代や家庭環境の聞き取りを行い、綿密な検査の末、診断する場合もあります。医療機関によっては小学校時代の通知表や中高時代の成績表を取り寄せるところもあるようです。

――姫野さんの場合は過労で倒れ、心療内科を受診し発達障害であるとわかったわけですが、どういったことをきっかけに発達障害であることがわかる人が多いのでしょうか?

姫野:発達障害と診断された方々の9割以上が、うつ病や睡眠障害、双極性障害、自立神経失調症などの二次障害を患っています。それらの症状に悩まされ、心療内科を受診し、はじめて発達障害と判明する場合が多いようです。

 二次障害がなくても、仕事でミスが多いなどの理由で調べていくうちに発達障害と診断されるケースもあります。

――ミスが多いということのほかに、発達障害の方が仕事で困ることはありますか?

姫野:マルチタスクが苦手な人が多いですね。たとえば、電話の対応をしながら、メモを取ると言った行為です。また、短期記憶が苦手な傾向があるため、話している間に最初に何を話していたかを忘れてしまうことも多々あります。そうなると会議や打ち合わせなどで話についていけなくなります。

――日常生活においてはどんなことがありますか?

姫野:ゴミの出し忘れや公共料金の払い忘れ、家事の段取りがうまくできずに悩む当事者もいます。ゴミの出し忘れが重なりゴミ屋敷になってしまう人もいます。

関連記事

新着記事

»もっと見る