オトナの教養 週末の一冊

2019年3月22日

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本多カツヒロ (ほんだ・かつひろ)

ライター

1977年横浜生まれ。2009年よりフリーランスライターとして活動。政治、経済から社会問題まで幅広くカバーし、主に研究者や学者などのインタビュー記事を執筆。現在、日刊サイゾーなどに執筆中。ブログ:http://golazo-sala.cocolog-nifty.com/pinga/

――それは今回の本の主題である発達障害とは診断されていないが、その傾向があるグレーゾーンの方々にも当てはまるのでしょうか?

姫野:程度の差はありますが、グレーゾーンの人たちは、時間やお金を費やし、努力をすればこなせてしまうことも多いのです。グレーゾーンの人たちの特有の悩みは、発達障害の傾向はあるけれども診断が下りていないがために、会社の同僚や上司に言うことができない。そうなるとまわりからは「仕事ができない」「怠慢だ」などと思われてしまうのです。

――職場に発達障害やその傾向があるグレーゾーンの同僚・上司・部下などがいる場合、どのように接すれば良いのでしょうか?

姫野:腫れ物に触れるように接するのではなく、苦手なことは手伝ってあげてほしいと思います。ケアレスミスが多いので、書類をダブルチェックしてフォローしたり、ですね。他には得意なことに集中させるのも良いと思います。一番良くないのは、仕事を取り上げることです。それにより、自己肯定感が下がりますから。

――たとえば、どんな作業が得意なのでしょうか?

姫野:人それぞれですが、ASDの方のなかには細かな作業が得意で、経理で能力を発揮している方もいます。また、プログラムのバグをチェックするような一般的には単調な作業が得意な方もいます。重度の発達障害の知人がいるのですが、マニュアル化された仕事が得意で、マクドナルドでのアルバイトが一番向いていたと言う人もいます。得意なことは本当に人によって様々です。

――最後に、特に本書を薦めたいのはどんな人たちでしょうか?

姫野:生きづらさを感じていない、非当事者の方々にも読んでもらいたいと思っています。グレーゾーンの人たちは、職場ですごく怒られることが多いんです。怒られることで自己肯定感が下がってしまう。本書を読んで、発達障害やそのグレーゾーンの人たちがいることを理解し、もし職場にそういう人がいる場合、かれらへの叱り方やフォローの仕方を工夫していただけると良いですね。

■イベント告知■
生きづらいけど生きのびたい!「発達ハック」コンテスト
日程:2019年3月31日(日) OPEN 12:00 START 13:00
会場:ShibuyaLoft9
チケット:前売り1700円 当日2200円(税込・要1オーダー500円以上)
【ゲスト】
姫野桂(ライター/『発達障害グレーゾーン』『私たちは生きづらさを抱えている』著者)、
鈴木悠平(「LITALICO発達ナビ」編集長)、
オム(OMgray事務局代表)、
光武克(発達障害バー「The BRATs」代表)


  
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