定年バックパッカー海外放浪記

2019年3月24日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

エレノアは女性政治運動家の先駆者

その昔、和平祈念大花火大会が開かれたグリーンパークの薔薇園

 エレノアは16歳の頃から秘書としてマルクスを助け、マルクスの最良の助言者(best advisor)となった。エレノアは少女の頃から政治に興味を抱き、終生政治運動家として活動した。同時に翻訳家として『ボバリー夫人』を英訳、女優としてイプセンの『人形の家』に主演するなど多彩に活躍している。

 さらに経済的搾取(economic exploitation)及び階級闘争(class struggle)という視点から男女同権(equal right)を主張。エレノアは労働組合運動にも熱心でガス労働者組合を組織したという。

 メーデーでマルクスの盟友であるエンゲルスと共闘して「労働党が革命ではなく改良をもとめるだけの改革主義者(reformist)に堕している」と労働党批判スピーチをしている。エンゲルスは生涯エレノアの庇護者であり、遺言でエレノアにかなりの資産を遺贈している。

エレノアの突然で予想外の自殺

 エレノアには長年の私生活上のパートナー(内縁関係)である政治運動家の男性がいた。彼がエレノアを裏切り若い女優と極秘結婚したことで、失意のあまり1898年に43歳で服毒自殺を遂げている。

 最先端の政治思想を持った進歩的活動家が異性問題を苦にして自ら命を絶ったということが痛ましい。

⇒第8回につづく

  
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