2024年4月21日(日)

前向きに読み解く経済の裏側

2019年4月8日

カジノの期待値はマイナスである

 カジノの期待値は、マイナスです。それは当然ですね。客が賭けた金額と客が受け取る金額の差額がカジノのコストと利益になっているわけですから。カジノ以外のギャンブルも、同じことです。

 たとえばルーレットであれば、赤が出ると賭けた金額が2倍になりますが、赤が出る確率は5割より若干低くなっています。0と00が出ると、赤に賭けた人も黒に賭けた人も没収されてしまうからです。38個の数字のうち2個が出ると赤も黒も没収されてしまうわけですから、客の期待値としては5%程度の赤字ということになります。

 一晩で何回もルーレットに賭けて、そのたびに5%ずつ期待値が赤字なのであれば、相当運が良くないと勝てないという事ですね。

 もちろん、筆者は「カジノへ行くな」などと言うつもりは毛頭ありません。カジノのゴージャスな雰囲気は素敵ですし、「当たれ」と念じるのは楽しいですし、「大儲けしたら何をしようか」と考えるだけでワクワクできますから。

 一方、株式投資には「胴元」がいません。株式発行にかかる費用は上場企業が負担するからです。売買する際に証券会社の手数料が必要ですが、手数料の安い証券会社を使えば良いわけですし、ルーレットのように1日で何回も取引をするわけでは無いでしょうから。


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