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2019年4月9日

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ビートルズが1966年にBBCの歌番組に生出演した際の「失われた」映像が、メキシコで発見された。

長さ11秒の無音映像は、ビートルズがBBCの人気歌番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」で「ペーパーバック・ライター」を演奏するふりをしているもの。録音された音源に合わせて歌手が演奏するふりをするのが、この番組の当時の収録方法だった。

この生出演のオリジナル・テープは保存されず、今回見つかったのは、自宅のテレビ画面を英リヴァプール在住の視聴者が8ミリ・カメラで撮影したもの。撮影した家族からやがて、メキシコのコレクターの手に渡っていた。

この収集家が、テレビ映像発掘を専門とする団体「カライダスコープ」(英バーミンガム)に連絡をとり、今回公表された。

「ビートルズ・ファンにとっては、聖杯のようなものだ」と、同団体のクリス・ペリーさんは、BBCのコリン・パターソン芸能担当編集委員に話した。

「1966年にはビデオテープを保管しなかったので、生出演の映像は永遠に失われたと思われていた。今になって発見されるとは、非常に興奮した」とペリーさんは言う。

ビートルズは「トップ・オブ・ザ・ポップス」用に何度か前もって演奏を録画していたが、生出演は1966年6月16日の一度きりだった。熱心なファンの間ではそれだけに、この時の演奏は語り草になっていた。

2000年にはBBC広報が、「『トップ・オブ・ザ・ポップス』の歴史のこの一部が永遠に消えてしまったのか分からないが、残念ながらBBC番組が今ほどきちんと保管されていない時期がかつてあり、悲しいことに一部の番組は失われてしまった」とコメントしていた。

リヴァプール・ホープ大学でビートルズとポピュラー音楽について教えているドリ・ハワード博士は、「とてつもない、どれほどの確率なんでしょう。本当に大発見だと思う」と喜んだ。

ビートルズが1969年に同番組用に撮影したシングル「サムシング」用のプロモーション・ビデオで、今まで見つかっていなかったバージョンも新しく見つかった。

今回見つかったビデオクリップは4月20日、ロンドンの英映画協会(BFI)で「消されたと思われていた音楽」企画の一部として上映される。

ビートルズの「ペーパーバック・ライター」のほか、エルトン・ジョンが1972年に「ロケットマン」を歌っている映像も、「カライダスコープ」が発見した音楽映像240点のひとつとして紹介される。

(英語記事 Clip of 'lost' Beatles Top of the Pops performance unearthed

提供元:https://www.bbc.com/japanese/47862691

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