BBC News

2019年4月15日

»著者プロフィール

絶滅危惧種に指定されているタイセイヨウセミクジラが、アメリカ・マサチューセッツ州沖で密かなベビーブームを迎えている。

同州の海岸研究センターの調査チームは、ケープコッド湾でこのクジラの母子3組を発見したと発表した。

タイセイヨウセミクジラは南部のジョージア州およびフロリダ州で冬の間に出産し、春に東海岸沿いを北上してくる。

現在、タイセイヨウセミクジラは世界で約450頭しか生息していないとみられている。

調査チームは昨年、このクジラの赤ちゃんを見つけられなかったと報じられている。

そのため、今週2組の母子が目撃されたとの報告に、研究者の間には喜びが広がっている。もう1組は4月初めに目撃された

海岸研究センターは13日、ツイッターで「ケープコッド湾でタイセイヨウセミクジラの赤ちゃんがもう2頭目撃された! 4月11日、当センターのタイセイヨウセミクジラ空撮調査チームは湾内で2組の母子を目撃し、センターが今シーズン観察した赤ちゃんはこれで3頭となった」と報告した。

https://twitter.com/CCSPtown/status/1116765620857602048


科学誌「The Scientist」によると、今年に入ってフロリダ州で目撃されたタイセイヨウセミクジラの赤ちゃんは7頭に上る

タイセイヨウセミクジラは1890年代初頭までに絶滅寸前まで乱獲され、1970年以降、絶滅危惧種に指定されている。

このクジラは沿岸に生息し、脂肪を多く蓄えているため、捕鯨船の格好の標的になってきた。

現在もアメリカ政府の調査許可がない限り、このクジラに500ヤード(457メートル)以上近づくことは禁じられている。

セミクジラ属は世界に3種が確認されている。うち、ミナミセミクジラは南半球全体に数千頭が生息しているとみられている。

一方、太平洋に生息するセミクジラは、タイセイヨウセミクジラよりも希少種となっている。アメリカ海洋大気庁によると、セミクジラは200頭未満しか残っていないという。

(英語記事 Baby boom for endangered whales off US

提供元:https://www.bbc.com/japanese/47931261

関連記事

新着記事

»もっと見る