サラリーマンがひも解く歴史学

2019年5月19日

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兵頭泰史 (ひょうどう・やすし)

1977年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。幼い頃から戦国時代を中心とした歴史マニアだったが、大学で入る学部を間違ったため、苦しんだ。留年を経てなんとか就職。サラリーマン生活を続けながら、在野で歴史研究を続けている。サラリーマン視点で歴史を綴っていく。

変わる石田三成像

 近年、三成の研究が進み、その実像が見直されつつある。秀吉に忠義を尽くした「知将」「知の参謀」と評されるケースも増え、映画『関ヶ原』では、V6の岡田准一が演じるまでになったのだ。そして、関ヶ原の戦い自体の研究も盛んに行われ、東軍勝利の最大の要因とされる小早川秀秋の裏切りは開戦と同時だったという新解釈も出されている。

 関ヶ原合戦をめぐる新解釈はともかく、表舞台で活躍する人たちのみを評価するのではなく、そうした人たちが頑張ることができる環境を作ることの大切さを三成という人物を通じて学ぶべきだと思う。兵站のスペシャリストでも結局は戦に敗れたという突っ込みもありそうだが、約20万石の三成がなぜ250万石の家康と堂々と戦うことができたのかということもあわせて考えていただきたい。

  
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