2024年4月20日(土)

チャイナ・ウォッチャーの視点

2011年12月14日

日本はこのままでいいのか?

 個々の件の真偽もさることながら、チベットでの人権状況の悪化は看過できるレベルをとうに超えていると見て間違いない。国際社会による調査という「介入」が急務であることも間違いなかろう。しかし、「独裁を終わらせる」べく、リビアへの軍事介入にまで踏み切った欧米諸国も、チベットの件については、「ポーズのみ」の中国批判を繰り返している感が否めない。一方、同じアジアにありながら、わが国に至っては、この件について政治的には一貫して沈黙状態である。この状況を打破するには、日本の有権者一人一人の意識がまず重要であることは言うまでもない。

◆本連載について
めまぐるしい変貌を遂げる中国。日々さまざまなニュースが飛び込んできますが、そのニュースをどう捉え、どう見ておくべきかを、新進気鋭のジャーナリスト や研究者がリアルタイムで提示します。政治・経済・軍事・社会問題・文化などあらゆる視点から、リレー形式で展開する中国時評です。
◆執筆者
富坂聰氏、石平氏、有本香氏(以上3名はジャーナリスト)
城山英巳氏(時事通信中国総局記者)、平野聡氏(東京大学准教授)
森保裕氏(共同通信論説委員兼編集委員)、岡本隆司氏(京都府立大学准教授)
三宅康之氏(関西学院大学教授)、阿古智子氏(早稲田大学准教授)
◆更新 : 毎週月曜、水曜

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