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2019年5月24日

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樫山幸夫 (かしやま・ゆきお)

元産經新聞論説委員長

元産經新聞論説委員長。政治部で中曽根首相番、竹下幹事長番、霞クラブ(外務省)詰め、ワシントン特派員、同支局長、外信部次長、編集局次長、正論調査室長兼論説委員、産経新聞社監査役を歴任。2度のワシントン勤務時代は、ホワイトハウス、国務省などを担当、米国の内政、外交など幅広く取材した。

司法当局、制裁違反摘発に乗り出す

 米当局による摘発も始まっている。短距離弾道ミサイル発射が確認された今月9日、米司法省は制裁決議に違反して石炭を不正に輸出しようとした北朝鮮の貨物船「ワイズ・オネスト号」の拘束を発表した。2018年4月、制裁の禁制品、石炭を積み込んで北朝鮮を出港、インドネシアに向かったが、衛星写真で監視されていた。同国に入港したところを拿捕され、米国の令状によって引き渡された。制裁を理由に米国が北朝鮮の船舶を差し押さえるのは初めてという。

 この問題をめぐって北朝鮮の金星国連大使が5月21日、国連本部で記者会見して「言語道断の行為」と米国を強く非難。「強奪行為が将来に及ぼしうる結果について熟慮すべきだ」と米国を恫喝した。その強い反発ぶりからみて、北朝鮮が、これに関する報復にでてくる可能性もあり、双方の関係が緊張、事態がいっそう混乱するのではないかともみられている。

 第3回米朝首脳会談、朝鮮半島非核化への途筋はなお見えてこない。

  
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