“熱視線”ラグビーW杯2019の楽しみ方

2019年6月3日

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――そのイングランド大会の日本vs南アフリカ戦はテレビで観戦していたとお聞きしています。

松本:そうなんです。イングランド大会は日本代表の3戦目となった日本vsサモア戦の少し前に現地に入りましたので、日本の試合はサモア戦しか撮っていません。サモア戦の前に、ウェールズでニュージーランドvsジョージアと、ウェールズvsフィジーを撮影しました。

 

 悔しかったですね。あの歴史的瞬間は現地にいたかった。でも、テレビ観戦ですがリアルタイムで見ていただけでもよしとしようと思うことにしています。

 深夜の試合なのでファンの中でも勝てるわけがないと思ってリアルタイムで見ていなかった方も多かったですからね。

 テレビで見ていても嬉しくて画面の中の人たちと一緒に興奮していました。あの試合は相手チームのファンの人たちも含め会場全体が興奮していたと思います。ラグビーっていいなぁと改めて感じました。

 サモア戦の前に現地入りした時、会場のプレスルームに入ったら日本人記者やカメラマンが多くて「おお、よく来たな」と迎えられました。

 現地で取材している記者やカメラマンたちはみんなが戦友のようになっていて、中には一緒に部屋を借りたり、車を借りて移動したりして、その結束力が凄いなと思いましたし羨ましくもありました。

――他に現地で感じたことはありますか?

松本:ウェールズの会場となったミレニアム・スタジアムの雰囲気がとてもよくてラグビー文化が成熟していると感じました。

 おじいさんとかおばあさんが大所帯で最前列に座って、みんな嬉しそうに試合開始を待っている姿が印象的でした。

 どこかの国を応援しているというよりもラグビーが好きなんだなぁと伝わってくるような光景でした。

 ニュージーランドもラグビー王国ですが、老若男女の「老」の割合はウェールズの方が多かったように思います。

 ラグビー愛を感じるファンの方たちをたくさん写しました。

1試合3000枚撮影、そのうち納得できるのは……

――ところで1試合で何枚くらい撮影するのですか?

松本:1試合80分間でだいたい3000枚です。その中で自分が納得できるのは3枚くらいでしょうか。

 それがまったく無いこともあるんです。特に日本代表の試合は難しいですね。構えているゴール裏から撮る場所を動けないということもあるのですが、日本代表がいつも優勢に戦えているわけではないからです。押されている試合では逆サイドのゴール前にくぎ付けなんていうこともあります。それでも日本代表のチャンスは絶対に撮れていなければなりませんし、トライシーンも絶対に押さえておかなければなりません。

 通常カメラは2台、レンズは3台持って撮影しているのですが、基本は400mmのバズーカのようなレンズで撮影して、トライシーンに近づいてきたら70-200mmレンズのカメラに持ち替えて準備をします。

 でもそういったシーンになるとカメラを持ち替えるタイミングも難しいですし、焦ってしまうこともあるので「落ち着け、落ち着け」と自分に言い聞かせながらカメラを替えるタイミングを図っています。

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