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2019年5月28日

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ミャンマーで2017年9月に西部ラカイン州の北部に位置するイン・ディン村で、政府軍がイスラム系少数民族ロヒンギャの男性10人を殺害した件で有罪となった兵士7人が、すでに釈放されていたことが明らかになった。この虐殺を最初に報道したロイター通信の記者2人は禁錮7年の判決を受け1年4カ月にわたり服役した後、今年5月に恩赦で釈放された。

兵士らは昨年4月に10年間の重労働を伴う懲役刑を科せられたが、刑務所当局は兵士たちが「もはや刑務所に収容されていない」と述べている。

この殺害事件を調査報道で公表したロイター通信によると、兵士らは昨年11月には釈放されていた。10年の禁錮刑に対して、実際に刑務所内にいたのは1年未満ということになる。

ミャンマーでは2017年、軍部主導でロヒンギャに対する迫害やジェノサイド(集団虐殺)などが起きたが、この問題に絡んで起訴されたのはこの兵士たちだけだった。

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刑務所当局の報道官は27日、記者団に対し、イン・ディン村の処刑事件に関わった7人の兵士は「すでに刑務所に収容されていない」と発表したものの、詳細は明らかにしなかった。

兵士の1人はロイター通信の取材に対して釈放されたことを認めたが、「黙っていろと言われた」としてコメントを控えた。また、別の2人は昨年11月に釈放されたと話している。

ロヒンギャはミャンマーに住む数多くの少数民族の1つだが、ミャンマー政府はロヒンギャをバングラデシュからの違法移民と見なし、市民権を与えていない。

ミャンマー軍は2017年8月、ロヒンギャの武装勢力が警官数人を殺害した事件を受けて制圧に乗り出した。軍の作戦により、これまでに70万人以上がミャンマーから逃れている。

イン・ディン村の処刑事件とは

ロイター通信は、幅広い当事者からさまざまな証言を集め、この事件を伝えた。中にはロヒンギャを殺して住宅に火を放ったと認めた仏僧もいた。非合法の武装警察からは、軍の関与を示す証言を得ていた。

この報道によると、政府軍がイン・ディン村を捜索した際、安全を求めて海岸に逃れていたロヒンギャの男性10人が捕まった。

その後、政府軍は村の仏教徒に穴を掘らせロヒンギャの男性を殺害した。うち少なくとも2人は、村民に殺させたという。

政府軍の兵士が、軍の内部から写真による証拠で犯行への関与を示されたのは初めてのことだとみられている。

ミャンマー軍は内部調査後の2017年11月、ラカインでの問題をめぐり、軍に責任はないと発表しているが、同州から逃れたロヒンギャからは、残虐な行為があったとの証言が数多く寄せられていた。

その後、政府はイン・ディン村での殺害事件について捜査を行い、2018年1月には軍の兵士がロヒンギャ殺害に関与したと初めて認めた。

取材ジャーナリストを有罪に

一方、この事件を取材したロイター通信の記者2人は、国家機密法違反の疑いで逮捕され、500日以上にわたって同国の最大都市ヤンゴンで勾留された。

ミャンマー国籍のワ・ロン記者(33)とチョー・ソウ・ウー記者(29)はこの事件の調査中、警察官2人から資料を手渡された後、機密書類を不法所持していた容疑で逮捕された。

2人の裁判で警察側の証人は、書類提供は2人に対するわなだったと証言している。

チョー記者とワ記者は昨年9月に禁錮7年の判決を言い渡されたが、今年5月に大統領恩赦により1年4カ月ぶりに釈放された。

(英語記事 Myanmar massacre soldiers 'released early'

提供元:https://www.bbc.com/japanese/48429371

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