中年留学日記

2011年12月21日

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 アメリカは言わずと知れた車社会だ。どこにゆくにも車を使い、駐車場などのインフラも整備されている。車がないと日常生活が円滑に進まないほどだ。私も渡米当初は車があると便利だと何度も思ったが、1年限定の留学で経済的な余裕もなかったので、車の購入は早々にあきらめた。

路面電車の線路脇に設けられたZipcarのステーション

 しかし、ボストンには買い物やこまごまとした用事など「ちょい乗り」に便利なカーシェアのシステムがあり、私も愛用している。「Zipcar」(ジップカー)という企業のカーシェアサービスだが、最初に会員になって登録すると1時間単位で車を借りることができる。地元の大学の学生や関係者であれば、年会費が割り引かれるため、私もハーバード大在籍の恩典を利用して25ドルを払って入会した。するとまもなく電子キーになっている会員カードが送られてきた。

 車は地域の駐車場内などに設けられた専用のスペース(ステーション)においてある。インターネットで予約して、決まった時間になると車に行く。フロントガラスのセンサーにカードをかざしてドアをあけ、車内に備え付けてあるカギでエンジンを始動させる。ガソリン代やドライバーの保険料は含まれているため、会員になれば時間あたりの利用料を支払うだけで利用できる。

10ドル札1枚あれば
1時間はどこでも行ける

 車種や曜日、時間帯で料金は微妙に異なるが、日本車ならだいたい1時間あたり10ドル前後といった水準だ。ちょっと遠出をするなら割安感のある1日単位(安い車種で平日なら70ドルぐらい)で借りると便利だし、2~3キロほど離れたショッピングセンターへの2時間ぐらいの買い物ならタクシーよりも安い。

 Zipcarのステーションは住宅街周辺には多く点在しており、公共駐車場の一部を借りてステーションにするなど利便性も高い。中には敷地内にステーションのあるマンションもある。私もこれまで月1回ぐらいのペースで車を借りてきたが、当然ながら車を持つよりは断然、経済的だ。使用する車両はおおむね新しいものが多いため、乗るたびに車を選べばさまざまな種類の車を体験することもできる。

 ビジネスモデルとしては良くできていて、予約などは全部インターネットで受け付けるので人的コストがあまりかからない。従来型のレンタカーを借りるよりは手軽かつ安くすむので、何度も借りようという気持ちになる。

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