サラリーマンがひも解く歴史学

2019年6月9日

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兵頭泰史 (ひょうどう・やすし)

1977年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。幼い頃から戦国時代を中心とした歴史マニアだったが、大学で入る学部を間違ったため、苦しんだ。留年を経てなんとか就職。サラリーマン生活を続けながら、在野で歴史研究を続けている。サラリーマン視点で歴史を綴っていく。

第79代総理大臣

 その後の細川家の躍進は先にも触れましたが、幕末・明治まで大名家として残った細川家は、昭和・平成でも大きな足跡を残すことになります。皆さんご存知だと思いますが、「55年体制」の終焉を宣言することになる第79代総理大臣の護熙氏は、この藤孝の末裔です。天皇に助命までされるほどの“芸”がなければ、自民党一強支配が終わることはなかったかもしれない――そんな想像までしてしまうくらいです。

 このほかにも、細川家は細かく記録を残すメモ魔的な家柄でもありました。そのおかげで、日本の歴史を知ることができ、我々も歴史から教訓を学ぶことができます。あの巌流島での二刀流、宮本武蔵も肥後細川家に身を寄せて最期を迎え、そのことで記録が残ったのです。

 今年のNHK大河ドラマ「いだてん」は視聴率の低迷が話題となっていますが、来年は明智光秀が主人公の「麒麟がくる」です。藤孝は信長の家臣となる前は、光秀とともに足利将軍家に仕え、室町幕府15代将軍となる足利義昭の上洛・将軍就任に大きく貢献するなど、光秀を語る上では絶対に欠かせない人物です。

 多芸はまねできないかもしれませんが、天皇に助命されるほどの一芸を身につけるとはどういうことなのか、サラリーマンが生き残る上での処世術を学ぶことができるかもしれませんね。

 話は変わりますが、令和最初の国賓として宮中晩餐など大いにもてなしを受けたトランプ大統領、日本人が敬う天皇陛下からの歓迎で日本に好意的な行動を取ってくれるんでしょうか。注目したいですね。

  
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