WEDGE REPORT

2019年6月10日

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代表デビューした久保建英(森田直樹/アフロスポーツ)

 若き超新星が日本中を大きく沸かせた。サッカー日本代表が9日、エルひとめぼれスタジアム宮城でサルバドル代表に2―0で勝利。この一戦にMF久保建英(FC東京)が後半22分から途中出場し、A代表デビューを飾った。18歳5日での日本代表デビューは市川大祐氏(当時・清水エスパルス=現引退)に次いで史上2番目の若さだ。それだけにこの日の夜、日本スポーツ界の話題は〝久保フィーバー〟にほぼ独占される形となった。

 2―0で迎えた後半22分から途中出場。トップ下に近い位置へ入ると、18歳とは思えぬ落ち着いた動きで確かな存在感を見せた。まず投入直後からMF堂安律(FCフローニンゲン)に鮮やかな縦パスを送り、名刺代わりの巧みなプレーで満員に膨れ上がったスタンドをどよめかせる。

 そして圧巻だったのは後半28分だ。FW大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)のスルーパスに素早く反応して抜け出すと、2人に囲まれながら狭い局面にも臆することなく細かいタッチでドリブル突破。そのまま抜き去ると左足を振り抜き、代表初シュートで相手ゴールを脅かした。

 相手GKのセーブに阻まれたとはいえ、そのインパクトは十分だった。隙あらばゴールマウスも狙う貧欲な姿勢を見せ、森保ジャパンに必要不可欠な逸材であることをあらためて証明。そして華麗なテクニックを生み出す天才レフティーとしての巧緻性も最後まで途絶えることがなく、サムライブルーを身にまといながら随所で綺羅星のごとく光り輝いていた。

 試合後は百戦錬磨のサイドバック・DF長友佑都(ガラタサライ)や、2歳年上で身内のライバルともなる堂安ら先輩たちから称賛の言葉を向けられた。森保一監督も高い評価を与えており、まずは上々デビューを飾ったと言い切っていいだろう。

 だが、この日は非常に違和感を覚えたことがあった。余りにもメディア全体が久保にフォーカスし過ぎていた点だ。もちろん、自分もその1人のため深く反省しなければいけない。しかしながら、その一方で明らかに「これはやり過ぎではないか」と感じざるを得ないようなテレビ局の中継体制が敷かれていたのも事実である。この国際親善試合を独占中継したTBSだ。

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