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2019年7月1日

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犯罪容疑者の中国本土への引き渡しを認める「逃亡犯条例」の改正案をめぐり、大規模なデモが続いている香港で1日、一部のデモ隊が立法会(議会)突入を試みてガラス扉を破壊した。1日夜には一部の抗議者が立法会の内部に入り込んだ様子。中国返還から22周年を迎えたこの日、記念式典会場の外では警察とデモ隊が激しく衝突した。

警察は催涙スプレーや警棒を使い、デモ隊を抑え込もうとした。一方で、デモ隊は立法会(議会)突入を試みてガラス扉を破壊するなど、抗議は激しさを増している。

1日夜には一部の抗議者が立法会に戻り、外の障壁を取り外して内部に入り込んだ様子。香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、抗議参加者たちは立法会内部にある重装備のゲートを開けられずにいるという。このゲートでは警察が厳戒態勢を強いているもようだ。

現場で「G」と名乗りBBCの取材に応じた男性は、抗議行動に参加する自分たちは、暴力を覚悟していると話した。

「この運動はもはや条例改正案を超えて、今や香港の自治のための抗議となった」と男性は述べた。「世論が反発する可能性は確かに心配だ。自分たちのあらゆる行動にはリスクがつきものだが、この場にいるみんなはそのリスクを受け入れる覚悟だ」

香港では過去数週間、「逃亡犯条例」の改正案に反対する大規模なデモが続いている。香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は先月15日、立法会での改正案の審議中断を発表したが、林鄭氏に退陣を求める声が上がるなど、抗議活動は収まっていない。

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民主化を求め

香港の民主化を求める運動は毎年、イギリスから中国に返還された7月1日に行なわれている。

「逃亡犯条例」改正案の完全な撤回を求めるデモ隊はこの日、大規模な行進と集会を行なった。

デモ隊は香港政府に対し、6月12日に立法会周辺で繰り広げた抗議行動に対する「暴動」という言葉の使用取消や、拘束中の活動家全員の釈放、および警察による暴力に関する調査を要求している。

1日の抗議デモで何があったのか

返還22周年を祝う式典は、香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター(HKCEC)内で行なわれ、警察が厳重な警戒態勢を敷いた。

当局によると、デモ隊は1日午前4時ごろから、金属やプラスチックの柵を使って、式典会場近くの複数の道路の封鎖を始めた。

香港の英字新聞サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、HKCECの外では、式典の約30分前に、盾や警棒を装備した警察官と数百人のデモ隊が衝突した。

報道によると、警察との衝突で複数のデモ参加者が負傷している。少なくとも女性1人が頭から血を流していたと、AFP通信は報じている。

警察は声明で、デモ隊による「違法行為」を非難した。

警察はその後、警察官13人がデモ隊から「何らかの液体」をかけられ、病院に搬送されたと発表。数人が呼吸困難に陥ったとした。

正午ごろになると、デモ隊の一部が立法会前へと移動。金属製の台車で突っ込むなどしてガラス扉を破壊し、内部に突入しようとした。その後も建物内で待機する機動隊とにらみ合いが続いた。

警察は、市民に対し、立法会周辺に近づかないよう呼びかけている。

林鄭氏は式典で、市民の意見を聞くために、さらに時間を費やす必要があると実感したと述べた。

「私は教訓を得て、今後の香港政府の仕事が、社会の願望や心情、意見に、さらに寄り添い、より対応したものになるようにしていく」

林鄭氏が公の場に姿を見せたのは、大規模な抗議デモの引き金となった「逃亡犯条例」をめぐり、社会不安を招いたことを謝罪する会見を開いた、先月18日以来。

抗議の理由

香港はかつて、150年以上にわたってイギリスの植民地だった。

イギリスと中国は1984年に、「一国二制度」の下に香港が1997年に中国に返還されることで合意した。香港は中国の一部になるものの、返還から50年は「外交と国防問題以外では高い自治性を維持する」ことになった。

「逃亡犯条例」の改正案が通った場合、中国政府による香港統治が迫り、その高度な自治性が維持されなくなるのではないかという懸念が高まっている。

過去数十年で最悪

先月12日、「逃亡犯条例」改正案をめぐり、反対派の市民ら数千人が立法会周辺で抗議デモを繰り広げた。警官隊はデモ参加者たちにゴム弾を発射し、催涙ガスを使用するなど、過去数十年で最悪の衝突となった。

その結果、政府は社会不安を招いたことを謝罪し、立法会での改正案の審議中断を発表した。

しかし多くの反対派は、改正案が完全に破棄されるまでは引き下がらないとしている。

また、多くの人が先月12日の警察の蛮行について憤っており、調査を求めている。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチの中国支部代表、ソフィー・リチャードソン氏は声明で、「十分に裏付けされた、香港警察による平和的デモ参加者に対する過度な力の行使について、早急に独立した調査を求める」と述べた。

一方、親中派による小規模なデモも行なわれている。先月30日には、香港警察を支持する親中派数千人が集会を開いた。

ある親中派のデモ参加者はAFP通信に対し、警察はただ「秩序を保とうと」しているだけであり、「逃亡犯条例」改正案に反対するデモ参加者を「愚か」だと評した。

(英語記事 Clashes as Hong Kong marks handover anniversary

提供元:https://www.bbc.com/japanese/48823330

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