2024年4月24日(水)

中年留学日記

2012年1月19日

 私がよく使っている「プライスライン」は、最初から値段が提示してあるホテルもあるが 「ネーム・ユア・オウンプライス」という自分の希望する値段を入力して取引できる場合もある。条件はデビッドカードやクレジットカードによる先払いで、キャンセルは不可だが、希望の地域と(例えばニューヨークならタイムズスクエア周辺など)とホテルのランク(三ツ星ホテルなど)を入れると、自動的に条件にあうホテルをマッチングしてくれる。いわば「逆オークション」だ。

 普通のオークションは自分が欲しい物の値段を吊り上げて競り落とすが、こちらは買い手が提示した価格で売ってよいと考えるホテルが応札する仕組みで、一定の条件のホテルに特別安く泊まることができる。ホテル側は売れ残るかもしれない部屋を安くしても売りたいという思いがあるので、買う側もリスクを承知で取引する。

半額になる可能性もある逆オークション

 さすがに最低ラインの値段はあるようで、入力価格があまりに安いと、条件に合わないとはねられるが、そのラインが実際どの水準かわからないので、予想外に安い価格で購入できる場合もある。私も夏休みの時期に通常のホテルの宿泊相場が300ドルぐらいするところを170ドルで買え、部屋も悪くなかったので、非常に得をした経験がある。

 旅行サイトでは航空券やホテルを同時に購入したり、航空券とレンタカーを組み合わせて購入したりすると、個別に予約するよりも値段が相当抑えられることも多いので、少しでも安い組み合わせを選ぶために旅行前にパソコン画面と格闘することも多い。

 日本でもオンライン旅行会社が既存の大手旅行会社をおびやかす勢いで成長しているが、人々の移動の多いアメリカでもオンライン予約が旅行業界を先導している。ただ、安い航空機やホテルを選ぶためにはいろいろと比較検討するため、それなりに時間もかかる。つまりは旅行会社が従来やっていた仕事を消費者が代行してやっているのであり、手間と値段の安さがどうつりあうのかを見極めるのは、結局は個人の価値観に左右されるのだろう。

「WEDGE Infinity」のメルマガを受け取る(=isMedia会員登録)
週に一度、「最新記事」や「編集部のおすすめ記事」等、旬な情報をお届けいたします。


新着記事

»もっと見る