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2019年7月11日

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テニスのウィンブルドン選手権は10日、男子シングルス準々決勝があり、9回目の優勝を目指す第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)が、初のベスト4入りを狙った第8シードの錦織圭(日本)を4-6、6-1、6-4、6-4で下した。

フェデラーはこの勝利で、ウィンブルドン通算100勝目を記録。4大大会のいずれかの大会の男子シングルスで100勝を挙げた史上初の選手となった。

準決勝では第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦する。フェデラーがウィンブルドンでナダルと戦うのは2008年の決勝以来。

一方の錦織は2年連続、ベスト8で大会を終えた。

序盤は錦織が支配

第1セットは錦織が支配した。

最初のゲーム、錦織はいきなりサービスブレークに成功した。フェデラーのファーストサーブを深く返し、セカンドサーブはベースラインの内側で叩いてポイントにつなげた。

ここまでの4試合で、自らのサービスゲームをわずか2ゲームしかブレークされていなかったフェデラーを相手に、絶好の滑り出しを見せた。

錦織はサービスもよかった。ファーストサーブがいいコースに決まっただけでなく、セカンドサーブも深く入り、セカンドサーブでポイントを取る確率も高かった。

錦織は3-2で迎えた第6ゲームで初めてブレークポイントを握られるが、フェデラーの深いクロスボールをバックハンドのストレートでウィナーにし、これをしのいだ。

セットポイントでは得意のフォアのストレートを深く打ち込み、フェデラーのミスを誘った。フェデラーはこのセット、アンフォーストエラー(自分が原因のミス)を12、ダブルフォルトを3つ犯した。

ギア上げたフェデラー

ところが第2セットに入ると、フェデラーが明らかにギアを上げた様子だった。

最初の錦織のサービスゲームで3ポイントを連取すると、最後は錦織のサーブをフォアに回り込んでストレートに強打し、ラブゲームでブレークした。

フェデラーのサービスも調子が上がった。ワイドに角度のあるサービスを入れ、錦織の甘くなったリターンから一気に攻める展開が増えた。

4-1で迎えた錦織のサービスゲームでは、セカンドサービスをフェデラーがバックで強打。このセット2回目のブレークに成功した。

フェデラーは第2セットをわずか23分でものにした。ファーストサーブが入ったときは100%、セカンドサーブも67%の確率でポイントを挙げ、明らかに勢いづいた。

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キープ力の差

第3セットは、錦織がデュースなどで苦労してサービスキープを続けたのに対し、フェデラーは鋭いサーブからテンポよく楽に自身のサービスゲームを取っていった。

3-3で迎えた第7ゲーム、錦織はフェデラーにダブルでブレークポイントを握られた。錦織は19回の長いラリーを制し、次のポイントもサービスエースを決めピンチを脱したかに見えた。しかし、何回かデュースを繰り返した末に、錦織がセカンドサーブでサーブアンドボレーに出ると、フェデラーはバックでパッシングを決めた。ブレークポイントでフェデラーは深いフォアのストロークを押し込み、均衡を破った。

第4セットも4-4まで互いにキープを続けたが、第9ゲームの錦織のサービスゲームで、長いラリーの末にフェデラーがブレーク。最後はフェデラーが錦織のバックハンド側にサービスエースを決め、勝利を手に入れた。

39歳を目前にしたフェデラーは、これまで4大大会の準決勝に進んだ男子選手の中で、2番目に年長の選手となった。最年長は、39歳と6日で1991年の全米オープン準決勝に進出したジミー・コナーズ(アメリカ)。

「チャンスなかった」

日刊スポーツによると、錦織は試合後、「1セット目は、すごくリターン(のタイミング)が合った。しかし、2セット目以降は、ほぼチャンスがなかった」と振り返った。

そして、「(力は)出し切ったが、自分のプレーが継続できなかった。凡ミスが後半多かった。相手の良さから来るプレッシャーだったり。彼の強さに負けた部分だった」と敗因を語った。

この日の男子シングルス準々決勝ではこのほか、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)、第3シードのナダル、第23シードのロベルト・バウティスタ・アグート(スペイン)がそれぞれ勝ちあがった。

(英語記事 Federer to play Nadal in semi-finals

提供元:https://www.bbc.com/japanese/48946117

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