ポーラの社食で「いつも、いつまでも美しく」


社食に企業の想いあり

安くて気軽に利用できる、会社員の味方「社員食堂」。からだに優しい食材にこだわったり、自社製品を使用したメニューを提供したり、社食にはそれぞれの企業の工夫が凝らされている。その工夫は、自社の社員や社会全体に向けられたメッセージではないだろうか。社食を通じて表現したい企業の「想い」を紹介する。

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米倉涼子や夏木マリのコマーシャルが印象的な大手化粧品会社・ポーラ。ポーラ・オルビスグループは、高級化粧品の訪問販売に加え、通信販売ブランド「オルビス」やエステ併設店の立ち上げなど、事業の多角化を図り、2010年12月期では前年比1.8%増の1,652億5,300万円を売り上げている。消費者に「美しさ」を提供する会社は、社員食堂も「美しさ」へのこだわりが溢れているのではないかと思い、取材した。

美肌にうれしい食材も
500カロリーラーメン

 JR五反田駅から5分ほど歩くと、ポーラの本社ビルが見える。1階の広々とした受付ロビーを抜け地下に降りると、本社ビルと隣の第二ビルに勤務する社員約600人の胃袋を満たす社食がある。

 「ハワイアンビューティープレート」「カラフルカレーでアンチエイジング」「美活! 根菜たっぷり 腸~スッキリ!」など、体の内側からきれいになれるような、女性が喜ぶこと間違いなしのメニュー表を見せてくれたのは、広報・IR室の菊池麻衣子さん。

 「第2・4水曜日に、TABLE FOR TWO(TFT)というCSR活動と、アンチエイジングアライアンス(AAA)宣言に基づき、美容に良い栄養素にこだわったコラボメニューを社食で食べることができます」(菊池さん)。

ポーラが出版した『美人伝心 15人のアンチエイジングアライアンス宣言』 (植島啓司監修 講談社)

 「“いつも、いつまでも美しくありたい”女性たちへ」という「アンチエイジングアライアンス」宣言は、ポーラが2011年1月からスタートさせた、女性たちの輝く生き方を応援する活動だ。今まで、「日経丸の内キャリア塾」や帝国劇場、講談社などとアライアンスを組み、人や芸術との出会いの場の提供、女性の生き方や美意識に関する書籍の出版や雑誌での連載などが行われている。「美しくありたい」「内側から輝きたい」という消費者の願いを、化粧品の販売以外でもサポートしていていきたいという企業の想いからだ。それは自社の社員に対しても同様で、心身ともに健康で美しくあるために、社員の7割近くが利用する社食にも力を入れている。

 「綺麗になることを応援する会社なのに、社食のメニューが高カロリーで栄養バランスが悪くてはいけないですよね」という菊池さんの言葉はもっともであろう。AAA宣言後、人事部の福嶋あずささんを中心にメニューの改善を試み、まずはサラダ・フルーツバーを取り入れた。もともとヘルシーな社会貢献メニューを提供する「TABLE FOR TWO(TFT)」を実施していたが、更に「美容に良い」と思われる工夫をつけ加えたかった。

 TFTとは、「特定非営利活動法人TABLE FOR TWO」によって2007年から日本で始まった活動で、企業の社食や団体の給食施設などに、より健康的なメニューの提供を依頼し、その1食分の代金から20円を開発途上国での給食支援に使うというものだ。現時点で410の企業や団体が参加し、858万食の給食が生み出された。

自社製品を使ったメニューも

女性を中心に大好評の「美肌ラーメン」

 この活動に賛同したポーラは、TFTの「730カロリー以下、野菜たっぷり、バランス良しのより健康的なメニュー」とAAA宣言の「美容、健康、おしゃれ感」という要素を取り入れたコラボレーションメニューを社食で提供することを決めた。たとえば、「美肌ラーメン」。一般的に高カロリーなラーメンを500カロリー以下に抑え、美肌効果があるとされるアサリやクコの実をトッピングした一品。今でも行列ができるというほど高い人気を誇る。

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「社食に企業の想いあり」

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