2012年3月号
2012年3月号

特集:吉良と赤穂、それぞれの「義士」たち

主君浅野内匠頭の仇を討たんと、三河吉良の領主吉良上野介邸に 討ち入った播州赤穂の浪士、四七人。 みごとに本懐をとげた彼らは、翌年の春に切腹します。 元禄一六(一七〇三)年二月四日、新暦でいえば三月二〇日のことでした。 のちに浅野の家臣たちは庶民にもてはやされ義士と呼ばれ、 浄瑠璃に芝居にと有名になりましたが、 吉良は一方的に悪者にされてしまいます。
しかしこの討ち入りまでの経緯は、当時から多くの議論を呼んでおり、 少なくともどちらかが一方的に責められるべきではありませんでした。 時は元禄泰平。関ヶ原から一世紀が経ち、武士たちの信じる 「武士としての生き方」は、戦いの世とはすでに違ってきていました。
当時の状況や「武士道」の変遷、また現在の赤穂と吉良への取材などから、
三〇〇年前の義士の行動を、現代の私たちはどう評価することができるのか、 また彼らの思いはどのように生きて受け継がれているのかを探ります。 写真・林 義勝

京都の路地 まわり道
千 宗室・文  井上隆雄・写真
ポチ袋

今月の旅指南
京都市・宝鏡寺の春の人形展ほか

■特集
吉良と赤穂、それぞれの「義士」たち
林 義勝・写真
●「忠臣蔵」という物語─「国民」育成の器として 大濱徹也
●深読み 赤穂事件
(1) ゆれる「忠義」の心 笠谷和比古
(2) 「赤穂浪士は手ぬるい」と断じた『葉隠』 青木照夫
(3) 「忠臣蔵」へ化けた赤穂事件 谷口眞子
●「義」とともに生きる町 鞍掛伍郎・文 三原久明・写真

旅ことばの旅
中西 進・文  井上博道・写真
土産

フレ! フレ! ミュージアム
赤瀬川原平・文  小林みのる・写真
昭和のくらし博物館 現物展示が胸に響く

伊勢、永遠の聖地
千種清美・文/写真
松尾芭蕉─『おくのほそ道』の旅から伊勢の御遷宮へ

この熱き人々
吉永みち子・文  佐藤拓央・写真
宮脇 修 (「海洋堂ホビー館四万十」館長) 
「ホビーの楽しみを発信」

ちょっと寄り道うまいもの
森枝卓士・文/写真
ディープなアジアを東京・高田馬場で

いにしえの道を歩く
坪内稔典・文  中川道夫・写真
詩歌の道天橋立─蕪村の時空をたずねる

芭蕉の風景
小澤 實
葛城山 奈良県御所市・大阪府南河内郡

ひとときエッセイ「そして旅へ」
池内 紀
引佐の春

古代史紀行 アキツシマの夢
恵美嘉樹
翡翠の女神─甦るか、古の日本海文化

旅の小箱 from JR西日本、JR東海
●3月17日(土)、ダイヤ改正
東海道・山陽新幹線がさらに便利に
●山陽・九州新幹線直通1周年キャンペーン
この機会に南九州へ!
●スタンプラリー 清盛の夢を追いかけて平家ゆかりの地を巡る
●ジェイアール京都伊勢丹厳選 春ならではの京みやげ
●20年間ありがとう!
新幹線300系車両引退イベントを実施
●春爛漫、日差しに微笑む枝垂桜の龍安寺・石庭

ひととき倶楽部