書籍詳細

日本人の忘れもの3
中西進 著

目次
立ち読み


ロングセラー「日本人の忘れもの」シリーズ全3巻が本書をもって完結しました。心の豊かさをたもつために忘れずにいたい、なつかしさ、わびとさび、浮世、情緒など全25章の「忘れもの」をお届けします。

「きれ」と「きる」 若者はちょっと注意されるとすぐキレる。キレて相手を殺す事件までおこった。だが一方、自分から「切る」ことは今までも美徳でありつづけた。キレる前に切ればよいのである。俳句の「切れ字」は切断の美だし、余分なものを一切切り捨てた数寄屋造りの繊細さ、茶室の簡素さ。不要な情報は切り捨てなければ豊満な情報流に溺れて死んでしまう。やたらにキレてはいけない。しかし、まずは積極的に「切る」のがよい。その上でなお力を抑えて、蓄えるのがよい。そうすれば、ぶざまにキレることはない。現代はとかく無秩序、無節度、無配慮の時代である。その中で切断と抑止という、古来日本人が大切にしてきたものの有効性が、強く求められていると思われる。

<書籍データ>
◇四六判上製・280頁
◇定価:本体1,400円+税
◇2004年12月20日発売
◇ISBN: 4-900594-79-2

中西進(なかにし・すすむ)
一般社団法人日本学基金理事長。文学博士、文化功労者。平成25年度文化勲章受賞。日本文化、精神史の研究・評論活動で知られる。読売文学賞、日本学士院賞、菊池寛賞、和辻哲郎文化賞、大佛次郎賞、奈良テレビ放送文化賞ほか受賞多数。著書に『中西進と歩く万葉の大和路』『万葉を旅する』『国家を築いたしなやかな日本知』『日本人意志の力 改訂版』『情に生きる日本人 Tender Japan』(以上ウェッジ)、『うたう天皇』『楕円の江戸文化』(ともに白水社)、『日本人の祈り こころの風景』(冨山房インターナショナル)、『こころの日本文化史』(岩波書店)、『日本人の愛したことば』(東京書籍)、『中西進著作集』(全36巻/四季社)他多数。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本人の忘れもの3

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