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2019年9月2日

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米テキサス州で8月31日、男が通行人や車両に銃を乱射し、7人が死亡、1歳5カ月の女児を含む、少なくとも20人が負傷した。同州では、8月3日にもメキシコと国境を接するエルパソで乱射事件が発生し、22人が死亡した。

警察によると、31日午後3時過ぎ、同州ミッドランドとオデッサを結ぶ幹線道路で、州公安局の職員が1台の車を停車させた。

すると、車を運転していた男が、職員に対して発砲した。男は途中で車を乗り捨て、郵便配達の車両を奪い逃走した。

その後、警察は、ミッドランドの映画館近くで男を射殺した。

動機は不明

オデッサの警察によると、犯人は、オデッサ出身のセス・アーロン・エイター(36)。動機は分かっていない。

捜査当局は、テロの可能性はないとしている。

今回の事件の4週間前には、同州南部エルパソでヒスパニック系を標的としたとみられる銃乱射事件があり、22人が死亡した。

15歳から57歳が犠牲に

オデッサ警察のマイケル・ゲールケ本部長は事件翌日の9月1日、犠牲者の年齢は15歳から57歳までと述べた。名前は公表しなかった。

ゲールケ本部長によると、男は、車を運転中の人や通行人に向かって、手当り次第、銃を乱射したという。

少なくとも3人の警察官が負傷した。警察は、全員が銃弾を受けたわけではないと説明。銃撃で車の窓ガラスが割れた際に切り傷を負った者も含まれるという。

乳児の顔に銃弾の破片

顔に銃弾の破片を受けた1歳5カ月のアンダーソン・デイヴィスちゃんは、病院へ空輸された。

家族ぐるみの友人、ヘイリー・ウィルカーソンさんは、バズフィード・ニュースに対し、「アンダーソンちゃんは、唇と舌に穴があき、上下の歯は割れていた」と述べた。

「母親は、アンダーソンちゃんは何事もなかったかのように、遊んだり走り回ったりしていると言っていた。あの子は、強い小さな女の子だ」

アンダーソンちゃんは今後、手術を受ける予定。


「憎悪や暴力は許さない」

テキサス州のケン・パクストン検事は声明で、「こんな愚かな犯行を目の当たりにしてぞっとした」と述べた。グレッグ・アボット州知事は、「テキサス州に、憎悪や暴力がはびこることは許さない。この悲劇に対処するため、テキサスが常にそうであるように、我々は団結するだろう」と表明した。

銃購入の身元調査の厳格化は

ドナルド・トランプ米大統領はツイッターで、この銃乱射事件について、報告を受け続けていたと投稿した。

その後、マイク・ペンス米副大統領は、トランプ政権は、「わが国で起きたこの大虐殺という惨劇に対処し、立ち向かう措置を講じるため、議会で与野党と連携していくと、強く決心」し続けると述べた。

8月3日のエルパソでの乱射事件と、それから24時間たたないうちに発生した、オハイオ州デイトンでの乱射事件を受け、トランプ大統領は、銃器購入の際の、身元調査の厳格化を支持していた。

しかし、大統領はその後、全米ライフル協会(NRA)の最高責任者ウェイン・ラピエール氏との電話で、「私も、憲法修正第2条について非常に非常に懸念している。ほとんどの大統領以上に。国民は、我々がすでに非常に厳格な身元調査を行っていることを自覚していない」と述べ、立場を一変させたことをうかがわせた。

(英語記事 Shooting rampage in Texas leaves seven dead

提供元:https://www.bbc.com/japanese/49547309

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