Wedge REPORT

2019年9月9日

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 明らかにやる気満々だったはずの来日当初から50日にも満たないうちにソラ―テを〝造反〟へと追い込んでしまった環境に何も問題がなかったとは到底思えないからだ。こうした背景について阪神側はしっかりと検証する必要がある。

 さらに複数のメジャーリーガーも顧客として抱える代理人からは「こういう〝イージー・ファイヤー(ポイ捨て)〟があると今後、NPBのタイガースからオファーが舞い込んでも顧客の選手に契約を勧めにくくなってしまう」との声も出始めている。こういう悪評が広まっていくことは、阪神にとって由々しき事態のはずだ。

鳥谷にも今季限りでの引退を勧告

 ソラ―テの問題だけではない。ここ最近、ただでさえ阪神は「契約」に関して何かと波紋を広げている。8月末には生え抜きで16年在籍の鳥谷敬内野手に今季限りでの引退を勧告したものの難色を示され、他球団流出が濃厚になった。

 さらにオーナー付SEA(シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)を務めるレジェンド・掛布雅之氏にも虎党から残留を求める多数の声に耳を傾けることなく今季限りで契約を打ち切ると伝えていたという。賛否両論あるが、世の中では功労者2人に対する処遇について阪神側の非礼を批判する意見が大勢を占めているのが現状だ。

 やっぱりタイガースはこのように時に契約者たちに対して〝ぞんざい〟な扱いをしてしまう球団なのだろうか。こういうギクシャクしたムードを作り出し続けてしまっているようでは、リーグVなど夢のまた夢だろう。いずれにせよ「今年こそV」と毎年の決まり文句のように繰り返されるばかりで、まったく強くなる傾向の見られない球団は本気で今の体制にメスを入れなければいけないところに来ている。

 2005年のリーグ優勝から、もう14年…。虎党の我慢も限界に達しつつあることを球団上層部、そして親会社は身に染みてほしい。

  
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