2012年5月号
天下分け目の日韓「電池」戦争 世界を照らすのはどっちだ

■特集.1
天下分け目の日韓「電池」戦争
世界を照らすのはどっちだ

◎日産「リーフ」ゴーンの慧眼
◎サムスン、LGに学べ
◎大同団結と新市場創出

日本生まれのリチウムイオン二次電池(LiB)。電気自動車、プラグインハイブリッド車、家庭用蓄電池……、 これから中大型のLiB需要は爆発的に拡大することが予想される。携帯電話向けなど小型LiBはサムスン、LGに抜かれた。半導体、液晶と、韓国勢に追い抜かれた歴史は繰り返されるのか。最後の砦ともいえる中大型LiBを日本勢はどう守るのか?


■特集.2
住民エゴと自治体の機能不全

◎国頼みのがれき受け入れ
◎保育園も迷惑施設?
◎ごみ処理で迷走20年

被災地のがれき処理が進まない。2000万トンにも上るがれきの処理に苦しむ岩手県や宮城県は全国の自治体にもがれき処理に協力を呼びかけるが、これに応じる自治体はわずかだ。放射能汚染を懸念する住民の反対を理由にあげる自治体もあるが、必要であれば住民を説き伏せて受け入れることだってできるはずだ。
迷惑施設の問題はがれき処理の問題と同じだ。必要なのはわかるが、自分は引き受けたくない。そんな心情を表すかのように英語では迷惑施設のことをNIMBYと呼ぶ。Not In My Backyard(自分の裏庭につくられるのはごめんだ)の頭文字を並べた言葉だ。でも、誰かがこの施設を引き受けなければ、地域社会全体が困ってしまうのではないか。
ごみや産業廃棄物の処分場、火葬場や発電所。迷惑施設の建設に全国の自治体が手こずるさまからは、住民エゴと自治体の機能不全が見えてくる。これは日本の地方自治の危機だ。いつまでこんなことが続くのか。


■WEDGE OPINION.1
TPPにチャンスあり 日本はルール作りを主導できる
渡邊頼純(慶應義塾大学総合政策学部教授)

■WEDGE OPINION.2
国際会計基準IFRS騒動はいったい何だったのか
辻山栄子(早稲田大学商学部教授)

■WEDGE Report.1
医療機器ビジネス 技術ある中小が欧米に勝てない理由

■WEDGE Report.2
歪む固定価格買取 自然エネルギー普及を阻む暗雲
斉藤純夫(ウィンドコネクト代表取締役)

■Point of View
東日本大震災の反省踏まえ副首都構想を推進すべし
小川和久(国際変動研究所理事長)

■BUSINESS TOPICS
円高でも輸出が減らない企業の秘訣

復活のキーワード by 磯山友幸
グローバル経営の手本 矢崎総業の戦略

経済の常識・政策の非常識 by 原田 泰
1戸で3000万円? 高台移転せずとも安全は守れる

人にやさしい技術 by 武末高裕
燃料コスト半減 養殖鰻を助けるヒートポンプ
八洋エンジニアリング(静岡県焼津市)

大人の社会見学 by 江上 剛
命がけで人を救う海の男たち
海上保安庁特殊救難隊

さよなら「貧農史観」 by 昆 吉則
顧客本位のグリーンツーリズムへ

AROUND THE WORLD 山師の手帳 by 中村繁夫
休むのも働くのも下手な日本人

CHINESE PUZZLE 2012 〜地方から読み解く中国 by 富坂 聰
貧困層出身の出世頭〝改革の旗手〟汪洋

中東上級講座 by 畑中美樹
大統領が三顧の礼で受注獲得を進める韓国

情感の日本 by 中西 進
日本人の自然の楽しみ方

ヒットメーカーの舞台裏 by 池原照雄
市場の閉塞感を打破する革新製法
東洋水産 袋入り即席ラーメン「マルちゃん正麺」

にっぽんの100人の青年 by 林 えり子
映画フィルムを蘇らせる元機械屋のプロデューサー
三浦和己さん(アーカイビング・プロデューサー)

さらばリーマン by 溝口 敦
廃ビルを改装し仕事と妻を得る

●新刊クリップ
●フォーラム新・地球学の世紀 by 金田康正
●拝啓オヤジ by 相米周二
●世界の記述
●中国はいま某国で by 谷口智彦
●読者から/ウェッジから
 

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