今月の旅指南

2012年5月25日

»著者プロフィール
閉じる

狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

曾我蕭白筆 「雪山童子図」 明和元(1764)年頃 継松寺所蔵

 大胆な筆致やダイナミックな構図、細密に描かれたユーモラスな人物など、破天荒な作風で知られる曾我蕭白(しょうはく)。その作品は時代を経た今でも、見る人に新鮮な印象を与え続けている。そんな奇才・蕭白の足跡をたどる展覧会が、三重県立美術館で開かれる。

 京の商家出身の蕭白だが、三重県内に多くの作品が伝わっており、伊勢地方が重要な活動の場となっていたことが知られている。会場では、松阪市の朝田寺所蔵の「唐獅子図」や継松寺(けいしょうじ)所蔵の「雪山童子図」をはじめ、明和町斎宮(めいわちょうさいくう)地区の旧家で描かれた「旧永島家襖絵(ふすまえ)全44面」など約60点の蕭白作品を展示。中でも襖絵は6年にわたる修復後、一挙公開されるのは初めてのこととなる。

 また、蕭白に先んじて復古的な作風を採り入れた画家で、蕭白の師ともいわれる高田敬輔(けいほ)などの作品25点、さらに同時代である江戸中期に京で活躍した伊藤若沖(じゃくちゅう)や、池大雅(いけのたいが)、円山応挙(まるやまおうきょ)などの作品23点も合わせて紹介する。当時の京を代表する画家の作品と見比べながら、蕭白の鮮烈な個性に改めて注目してみたい。

*会期中展示替えあり。


蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち
<開催日>2012年6月2日~7月8日
<会場>三重県津市・三重県立美術館(紀勢本線津駅下車)
<問>059(227)2100
http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/art-museum/index.shtm

◆ 「ひととき」2012年6月号より


 

 

      

 
「WEDGE Infinity」のメルマガを受け取る(=isMedia会員登録)
「最新記事」や「編集部のおすすめ記事」等、旬な情報をお届けいたします。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る