書籍詳細

クオリア立国論
茂木健一郎 著

目次
立ち読み


日本には、クオリア(ものごとの質感)に対する感性の高い文化の伝統がある。たとえば季節の移り変わりを繊細に描いた『源氏物語』、京都老舗旅館の洗練されたしつらい、ミシュランが三つ星をつけた高尾山の行楽感覚。また、日本の料理人たちは、食材を研ぎ澄まされた感性で組み合わせ、芸術品にまで高めている。

経済が成熟すれば、人々はより繊細で高度なクオリアを求めて消費を行う。とすれば、今後は人々が求めるクオリアを提供する産業こそ、これからの成長産業になる可能性があるのではないだろうか。とすれば、日本人がもう一度その優れた感性を思い起こし、ビジネスの場に生かすことは、これからの日本が目指すべき一つの生き方になるのではないだろうか?

本書では、多くの仕事を通じて次代の担い手たちと対話してきた気鋭の脳科学者・茂木健一郎が、脳科学の視点をまじえながら、日本人が受け継いできた一流の感性や技術力をいかに高付加価値の商品、サービスの開発に生かしていくか、“クオリア立国”ともいうべきその可能性を語る。

日本のビジネスをプロモートするためのひらめきがここにある。

<書籍データ>
◇四六判並製・156頁
◇定価:本体1,400円+税
◇2008年12月20日発売
◇ISBN: 978-4-86310-038-1

<筆者プロフィール>
茂木健一郎(もぎ・けんいちろう)
科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院連携教授(脳科学、認知科学)。1962年生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文芸評論、美術評論にも取り組んでいる。主な著書に、『脳と仮想』『ひらめき脳』(ともに新潮社)、『脳を活かす勉強法―奇跡の「進化学習」』『すべては音楽から生まれる―脳とシューベルト』『ひらめきの導火線―トヨタとノーベル賞』(いずれもPHP研究所)、『クオリア入門―心が脳を感じるとき』『生きて死ぬわたし』(ともに筑摩書房)、『欲望する脳』(集英社)など多数。『脳と仮想』で、第四回小林秀雄賞を受賞。2006年1月より、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』キャスター。

 

クオリア立国論

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