WEDGE REPORT

2012年5月29日

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 代官山駅から歩いて数分の場所にある「代官山 蔦屋書店」。休日には幅広い年齢層で賑わう。膨大な数の音楽・映画・書籍が、照明を抑えて落ち着いた雰囲気の店内に並ぶ。壁一面を埋める本棚は図書館のようだ。

30人のコンシェルジュがアドバイス

 映画・音楽レンタルの一般的なTSUTAYAと比べ、音楽CDは約4倍の12万枚、映画は3倍の10万枚(8万タイトル)。書籍は14万冊と一般的な大型書店より少ないが、特定分野では専門店顔負けの品揃えだ。

 TSUTAYAの利用客層は20~40代が中心で、運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブにとって、シニア層開拓が課題だった。「代官山 蔦屋書店」には、売り場の企画や品揃えを決め、来店者の相談にのる「コンシェルジュ」が約30人在籍する。同店オープンにあたり、2000人の応募者から選ばれた。

コンシェルジュの中では最年長の
森本剛史さん (撮影:編集部)

 旅行フロアのコンシェルジュである森本剛史氏(63歳)の前職は旅関連のフリーライター。100カ国を取材で訪れた経験を活かし、旅行先の歴史や文化を紹介する本も揃え、来店客に旅行時の助言も行う。

 森本氏との会話を楽しみながら旅行プランを練り、本をまとめ買いするシニア層も多いが「お客さんの7割は若い人」(森本氏)。独自の品揃えが、新鮮に映っているようだ。

 料理フロアのコンシェルジュである勝屋なつみ氏(57歳)は「本物志向を意識しています」と語る。女性誌『クロワッサン』の元編集長という経歴を活かし、パリの人気店レシピ集から食事療法の一種である「マクロビオテック」に関する本までを並べる。「団塊世代は知識や教養に対する憧れがある」と考えてのことだが、料理専門家やこれから料理を勉強する若者も来店するという。

 シニアを満足させようとした品揃えが、結果的に他の書店との差異化につながったといえるだろう。

フィットネスや弁当配達でも

 「スタッフも利用者も女性のみ」「メイク不要」「鏡がない」というコンセプトのフィットネスジム「カーブス」。2005年に参入してから会員数約43万人、売上高は78億円(11年度)に拡大。会員数は業界最大手・コナミスポーツクラブの80万人に次いで2位である。

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