2024年4月18日(木)

Wedge REPORT

2012年5月29日

 基本メニューは30分の「筋トレ」。介護予防や腰痛改善などを目的にするシニア女性がターゲットだ。利用者が痛みを訴える箇所を事前に把握し、トレーニング時に気を配るなどの点がコミュニケーションを重視するシニア層に受けている。

 利用者の平均年齢は56.4歳だが、40歳以下の利用者数も全体の25%を占める。従来のフィットネスジムに対して、「男性利用者の目が気になる」「自分の姿を(壁面の)鏡で見たくない」という潜在的な不満が女性客にあり、それを解消したことがシニア層以外も引き付けた。

セブン・ミール
利用者の3割は50歳未満

 セブンイレブンが00年から開始した配食サービス「セブン・ミール」。前日に申し込めば、日替わり弁当を翌日にセブンイレブンでの引き取りか自宅配送が可能だ。会員数は累計で26万人、11年度の売上高は100億円だ。5月から全国展開を開始し、13年度には350億円を見込む。

 1週間単位で注文する必要がある企業もあり、気軽に注文できる点や日用品とまとめて購入できる便利さが受けている。買い物に不自由するシニアを想定し、配食の量も少なめにしていたが、共働き夫婦などの増加により幅広い層向けに中身も変更してきた。利用者の70%が50歳以上だが、50歳未満も3割存在する。

 生活に不便を感じるとともに、最も目が肥えた利用者がシニアだ。この層が便利だと感じるサービスは、他の年代にも響くといえる。

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