2024年4月20日(土)

スウェーデンで生きる 海外移住だより

2012年6月18日

 例えば、一日のうちに買い物に費やす時間はMariaが28分、Larsは23分。掃除はMariaが35分、Larsは20分。料理はMariaが43分、Larsが23分です。一方で、LarsはMariaよりも多くの時間を自分の自由時間に費やしており、一日140分はTVやラジオの前に座っています(Mariaは118分)。しかし、友人や家族との社会交流に積極的なのはMaria(57分/Larsは48分)です。

日本でもおなじみ
H&MやIKEAの人気は…

 さて、ここまでは、統計で算出された公式Medelsvenssonを紹介致しました。

 続いて、ここからは私の視点から捉えた「THE スウェーデン人」像で少々肉付けをしたいと思います。

 まず、ご想像の通り、スウェーデン人はH&Mの服が好きです。どこのショッピングモールにも必ずと言っていいほど店があり、ストックホルムの中心街には数100mごとに並んでいる状態です。そのせいか、アパレルブランドの種類は乏しく、ファッション自体にもバリエーションがないように感じます。黒や白のモノトーンでコーディネートした女性や、チェックのシャツを羽織った男性。どの人も似たり寄ったりの格好です。

日本でもすっかりおなじみのIKEA。休日は、朝から夕方まで一日IKEAで過ごすスウェーデン人家族がたくさん。

 スウェーデンを代表するもう一つのブランドが、IKEA。これは私の想像とは少し違ったものでした。実はIKEA、スウェーデン国内でなんと17店舗しかありません。広大な北部では特に希少で、2店舗のみ。オンラインショップで注文するか、友人が出掛ける際についでに依頼する人が多いようです。ですが、IKEAに限らなくとも国内には複数の同業専門店が存在するので、問題はありません。家具の国としてしられるスウェーデン。国民のホームデザインに対する関心の高さも、こちらに住んでいると日常的に感じます。

 ここ数年で、スウェーデンでも瞬く間にスマートフォンが広まりました。日本では、今一番人気の商品といえばやはりiPhoneでしょうか。5itopp.nuの調査によると、6月現在のスウェーデン人愛用商品1位はSamsungのGalaxyだそうです。今年2月にSonyの完全子会社となった、前身Sony Ericsson。同調査では、5位にSony Experia Sが入っています。

意外と少ない? ブロンドヘアー

 最後に、外見について一言。まず平均身長ですが、成人男性は181.5cm、女性は166.8cmと(Dagens Nyheter)、170cmの私にとっては意外とあまり高くありません。また、スウェーデン人=ブロンドのイメージがあるかとは思いますが、今のご時世、髪を染めている人が多いため、実際はそうでもありません。セックスアピールであることに変わりはなく、逆にブロンドに染める女性も少なくありませんが、むしろ、10代・20代の若者の間では黒髪、または青やピンクの奇抜な色が流行っていて、多種多“色”です。

 「THE スウェーデン人」とされるMedelsvenssonの姿、いかがでしたでしょうか? このように、公的統計で典型的な国民像を作り出すというのも、なかなか面白いですよね。

 皆さまも、もしスウェーデン人のご友人がいらっしゃったり、今後何かの機会でスウェーデン人と知り合ったりすることがありましたら、その方がMedelsvenssonであるか、一度ご照合してみて下さい。


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