書籍詳細

映画と写真は都市をどう描いたか
高橋世織 編著

目次
立ち読み


都市は映像によってどのようにも再現されます。超高層ビルのつらなり、雑踏で賑わう繁華街……エトセトラ。映画草創期の偉大な監督グリフィスは、なんと洒落た帽子によって都会を表現しました。日本の偉大な映画監督小津安二郎もまた、ソフト帽で都会を表しています。そういえば、あの映画にもこの映画にも帽子が! 蓮實重彦氏の映画への独特の眼差しが発見した帽子の饗宴--。映画を見る楽しさを再発見させてくれる文章です。

いまや世界のクロサワといえば、黒澤明ではなく黒沢清。いま、世界の映画シーンで注目の的となっている黒沢清監督は、物語の背景に否応なく映ってしまう都市の光景に映画の現在を重ね合わせます。9・11以降、超高層ビルを眺める眼差しに変化が生じるとすれば、映像の世界でもそれは無縁ではないはずです。現代に生きる映画監督の想像力の一端がかいま見られます。

そして、フランスの写真家アジェの撮った無人のパリの風景には都市の無意識が露呈している、と深川雅文氏は書いています。都市の無意識とは何でしょうか。それは機械の眼を通じてのみ見ることのできる都市の隠された姿です。本書のさまざまなアプローチによって、読者もまた都市の新たな姿を発見するにちがいありません。

<書籍データ>
◇B6判 並製 約212頁
◇定価:本体1,400円+税
◇2007年3月26日発売

<著者プロフィール>
高橋世織
(たかはし・せおり)
文芸評論家。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、大学院博士課程修了。北海道大学文学部助教授、早稲田大学政治経済学部教授を経て、東京工業大学世界文明センター特任教授。専門は、モダニズム研究、イメージ論、日本文化論。著書に『感覚のモダン』(せりか書房)、共著に『モダニズムの越境』(人文書院)ほか。

映画と写真は都市をどう描いたか

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