田部康喜のTV読本

2012年7月4日

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田部康喜 (たべ・こうき)

東日本国際大学客員教授

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

 「BSフジLIVE プライムニュース」は、月曜日から金曜日まで、夜8時にスタートして2時間近く続くニュース・トーク・ショーである。

 キャスターは月曜から木曜まで、元フジテレビアナウンサーの八木亜希子、政治部編集委員の反町理である。金曜日は八木に代わってアナウンサーの島田彩夏が務める。

 原則としてひとつのテーマについて、政治家や経営者とディスカッションを繰り広げる。

6月27日のテーマは
話題の東電改革

 企業の株主総会が集中する6月27日のテーマは、その日に総会があった東京電力の改革である。

 メインゲストは、東電の株主である東京都の副知事の猪瀬直樹であった。この日総会に出席して、定款に顧客サービスを第一に掲げることなどを盛り込む株主提案をした。さらに、電気料金のコストに切り込み、東電社員とOB専用の都内の病院について、病床の稼働率が低いので、売却を迫った。

 キャスターの八木が舞台回し役を務め、編集委員の反町がディスカッションを主導する。経済の解説委員が、東京電力が抱える問題と、福島の原発事故以来の政府のエネルギー政策などについて、補足する。

 政府のエネルギー政策を立案する諮問委員会などの委員を務める、京都大学大学院教授の植田和弘が加わる。

病院問題の不合理性をつく猪瀬

 冒頭に東電の総会の映像とともに、質問する猪瀬の音声が流れる。

 東電がゼロから再生の出発をするにあたって、猪瀬は「意識改革が一番大切だ」として、定款にその意識を盛り込んだ株主提案の理由を説明する。

 さらに、新宿にある東電病院問題である。都の調査によって、約120床あるベッドのうち、稼働しているのは20床に過ぎないことを指摘するともに、いまはほとんどなくなっている企業の社員やOB専用の病院であることを問題視する。東電の電気料金を算定する際の総括原価にこうした福利厚生費用が含まれるからだ。

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