人事部必見! 御社の研修ここが足りない

2012年7月31日

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 そのために必要となるのがグローバル化に対応した人材育成とNTT DATAグループの一体感の醸成。各国のグループ企業の幹部社員にグローバル戦略を再認識してもらい、さらにビジネス連携によって、より強固な体制の構築を目指す。まずは、社名を統一した。その上で「Global One Team」のソリューションビジネスを目指す。その実行部隊となる幹部社員から育成を開始した。

幹部社員のグローバル化を推進するGLP

今年ドイツで行われた研修風景 (撮影:著者)

 GLP(グローバル・リーダーシップ・プログラム)は毎年夏。08年に買収した独BMWの情報子会社が有していた施設で5日間のビジネストレーニングを実施する。ここは、フランクフルトから車で1時間30分程度の閑静な街、エトリンゲンにある。参加者は部長クラスの13人。研修時間は9時から5時までの座学とグループ討議、夜も食事をとりながら議論が続く。その内容は、将来のビジネスをどのように作るか、マネジメント、コミュニケーションなど様々な内容。実戦的な内容ではなく、発想を切り替えるためのトレーニングとみることができる。

 日本からの参加者は5人だが、期間中の日本語使用は基本的に禁止。食事中でも日本人どうしの会話は英語を使用する。プログラムを主催するのは日本の本社だが、グローバルな環境に日本の社員を交わらすという考え方から、「日本語は一切禁止しています。グローバル対応ならば当然でしょう」と企画運営関井に社のグローバルビジネス統括本部と人事部を兼務する田中一郎部長はいう。

イタリアに赴任した井出美由紀氏
(撮影:著者)

 たった5日間だが、同じ釜の飯を食うことで、強い連帯感が生まれる。さらにたくさん話をすることで、相手の文化を知る。この繰り返しで「Global One Team」ができあがるのだろう。

 今年4月、NTTデータEMEAの拠点の一つであるイタリアのミラノ市に赴任した井出美由紀シニアマネージャーは、EMEA地域のM&Aを成功させた人物でもある。イタリア[5,300]人の社員のうち日本人は井出さん一人。「EMEAと一括りに言っても、国ごとに全く文化が違います。それを理解し柔軟に対応していくことがグローバル化の第一歩。各国で実務経験のあるメンバー達がGLPを通して交流を深め、互いのビジネス手法を教えあうことで、より早く買収後のシナジー効果が生まれると思います」という。

 人材の育成は時間がかかる。しかし、グローバル化を進めるNTTデータにとって、人が育つまで待つ時間はない。戦力である幹部社員を鍛え、上からの浸透を行う。一見、乱暴な展開に見えるが、目標が明確なだけに若年層の理解度も早い。「若い社員は海外に放り込むだけでもいい。悩みながら育ってくる」と西畑常務はいう。

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