ショーゼンさんの 川柳いろは教室

2012年8月20日

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杉山昌善 (すぎやま・しょうぜん)

1943年生まれ。川柳は川柳作家・時実新子氏に師事、テレビ・雑誌などさまざまな媒体で選者を務めるほか、都内を中心に川柳教室などを開く。著書に『今日から始める現代川柳入門』、『60歳からの新しい川柳』(実 業之日本社)ほか。

 こんにちは、川柳作家の杉山昌善です。きょうも川柳詠みのコツを一緒に学んでいきましょう。

 きょうも川柳のコツやルールを覚えていきますよ。

5・7・5にとらわれなくていい

ショーゼン 一般に、川柳は「5・7・5」と言われますよね。だから、みんな17音字を5語、7語、5語にわけて句をつくろうとする。でも、こんな句もある。

かぼちゃ割る娘金剛力を出し  古川柳

のぞみ いきなり衝撃の一句! 

こだま きっと吉田沙保里選手みたいなおきゃんね。

ショーゼン 夏のかぼちゃに冬の鏡餅。憤怒の表情で包丁を入れる女の恐ろしさといったら・・・いえ、嘘です。

 この句は「かぼちゃ割る娘」「金剛力を出し」という、8・9の句。こうやってリズムをあえて破ってみると、新鮮なリズムが生まれるんです。

 今日はちょっとしたコツをお教えしましょう。

涙なんかどんどんビールで補充する  昌善

 これはぜんぶで19音字。さらに、6・8・5のリズムですよね。このように5・7・5のリズムではなかったり、17音字に足りない句を「自由律」といいます。現代川柳は必ずしも5・7・5でなくても構いません。

のぞみ へえ~、そうなんですか。高校で俳句の授業を受けたとき、字あまりや字たらずは、伝統からは外れた表現だって習いましたけど。

ショーゼン そりゃずいぶん保守的な授業だなあ(笑) まあ、俳句は伝統を重んじる世界だからそういう風潮が強いことは確か。でも川柳はそんなことありませんよ。自由に言葉と戯れないと、楽しくないでしょ。

こだま でも、自由律と詩の線引きって難しいですね。

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