2024年4月25日(木)

ヒットメーカーの舞台裏

2012年9月17日

 企画部門に回ってからは、あるゼリー商品のパッケージデザインを刷新したこともあった。いかにも病院食という地味なパッケージを、それぞれの素材をイメージできるカラフルなものに変えた。その際、デザインの勉強の一環として民間が運営する色彩検定の1級を取得している。自分の仕事のレベルを上げられるならと、何事にも貪欲だ。

 岡田は食べることが大好きで、学生時代の友人らとの「食べ歩き」は、人生に欠かせない愉悦の時となっている。それだけに、通常の調理食が食べられない人たちへの「食べることの楽しみ、喜びを提供できる製品」の意義を強く感じ取っている。

■メイキング オブ ヒットメーカー 岡田輝子(おかだ・てるこ)さん
企画情報部 製品開発チーム 主任

1980年生まれ
東京都出身。外で遊ぶことが多い活動的な子どもだった。小学校ではバドミントン、中学校は剣道、高校はバスケットボールに打ち込んだ。高校時代の選択科目であった「食物」という授業を通じて、食の分野に興味を抱き、栄養学の道に進むことに決めた。
1998年(18歳)
女子栄養大学入学。大学では栄養学を中心に食の大切さを学ぶ。友人と飲食店の食べ歩きをするのが好きだった。大学で学んだ知識を活かし、多くの人と接する仕事に就きたいと思い、食品メーカーを中心に就職活動を行った。
2002年(22歳)
クリニコに入社。東京都多摩地区の営業担当となる。「製品ではなく、あなたを評価している」と言われることがとても嬉しかった。200人中10人程度が選ばれる成績優秀者に選ばれ、海外研修を経験した。
2005年(25歳)
本社の企画情報部に異動し、クレーム対応に従事。顧客の声を社内に届けることで、製造部門との関係を築く。そこで得た知識や経験を現在の製品開発に生かしている。
2007年(27歳)
製品開発が主な業務となるが、営業担当者のセールスに同行するなど、自社製品の売り込みにも余念がない。

◆WEDGE2012年9月号より

 

 

 

 

 

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