書籍詳細

「瓢鮎図」の謎──国宝再読 ひょうたんなまずをめぐって
芳澤勝弘 著

目次
立ち読み

 室町時代の代表的名品であり、また山水画の始祖といわれている如拙が描いた最高傑作「瓢鮎図」。必ずと言っていいほど中学や高校の教科書に載っており、国宝としても広く知られ、多くの人に愛されている作品です。しかし、この絵の意味するところを知っている人は、意外にも少ないのではないでしょうか。
これまでは「禅の公案(禅問答)をテーマにしたものだ」ということがなんとなく言われてきていました。そして、もっぱら絵に注目が集まり、絵の上に書かれている「賛」は、ほとんど検証されることがありませんでした。この詩画軸には、31人の禅僧による賛詩がありますが、その賛詩は「その画を観た同時代者によって発せられた最初の言葉、最初の証言」なのです。ですから、ここにはかなり重要な情報が盛り込まれているにもかかわらず、これまで賛詩の解明が十分にされてきませんでした。
そこで、わかりやすい絵解きに定評がある花園大学の芳澤先生に、画はもちろんですが、特に賛詩に着目して、「瓢鮎図」の謎を読み解いていただきます。31人の禅僧が何を書いたのか、また如拙に絵を描くよう銘じた将軍足利義持の狙いとは? そして男は瓢箪を持っているのか?── 不思議な魅力を持つ「瓢鮎図」の見方がガラリと変わる一冊です。

<書籍データ>
◇B6判並製、272頁 
◇定価:本体1,400円+税
◇2012年9月20日発売

<著者プロフィール>

芳澤勝弘(よしざわ・かつひろ)
花園大学国際禅学研究所副所長、教授。
専門は禅学、禅宗史。近年は白隠禅画・墨蹟の調査を主なフィールドワークとする一方、室町時代の禅林画賛の解明に力を入れている。学術的知見に裏打ちされたわかりやすい絵解きには、定評がある。著書に『白隠──禅画の世界』(中公新書)、『白隠禅師自筆刻本集成』(禅文化研究所)、『白隠禅師の不思議な世界』(ウェッジ)等がある。特に、白隠禅画を1,050点収録した『白隠禅画墨蹟』(全3巻、二玄社)は、白隠芸術の集大成である。

 

 

 

 

「瓢鮎図」の謎──国宝再読 ひょうたんなまずをめぐって

※下記のサイトでこの本を購入することができます。

Wedge最新号のご案内
2017年11月号

2017年11月号(10月20日発売)

特集
「大量離農時代」の切り札 スマート農業

»詳細を見る

ひととき最新号のご案内
2017年11月号

2017年11月号

特集
よみがえれ、湖国の恵み

»詳細を見る

WEDGEInfinity へ
「ウェッジの書籍」の内容は、WEBマガジン「WEDGEInfinity」にて一部を読むことができます。